2つ折り財布 革染色 完成

表側に使用する革は色が指定されているので
染色します。

 お客様の希望はワインレッドでしたのでローパスバチックのエンジで染めます。元の革はワニの型押しヌメ牛革です。乾かしては染めるという工程を何度か繰り返して濃くしていきます。裏側までにじんでしまうことが無いよう注意します。

 染めただけでは色が落ちてしまうので色止めでレザーフィックスを使います。が、初めて使うので実験します。水性なので簡単に伸びますが、勢いよく塗ってしまうと革の凸凹に関係なく気泡が発生してしまい、跡になってしまいます。かといってゆっくり塗ると乾燥が早いのでムラになってしまいます。色々なパターンのテストを端革で繰り返して実験終了、実践です。

左がレザーフィックス有り、右が無しです。念のため乾燥で一晩置いています。

 染色・乾燥させた革のコバを処理、裁断します。先に開けてあった穴に合わせて穴を開けます。ビニモ＃8で縫い、コバ処理をして完成です。

9.5×11×2cm(広げた長さ22cm)
2cmと厚みがありますが使用していくうちに薄くなっていきます。

お客様へ渡す前にオイルを塗っておきます。
カードポケット×4、札入れ×2、小銭(BOX)×1、隠しポケット×2

BOXを開いた状態です。BOXやカードの配置などはお客様の希望通りですが、お客様の使用状況に合うかどうか不安です。