2017年8月31日木曜日

コインケース10 馬蹄型 作製・完成

委託用に作ります。

 いつも使っている菱目打ちではなく、線状に穴を開けられる目打ちを使いました。緩やかなカーブならストレスなく縫い穴を開けられますね。
 糸は前に使った紫陽花柄の麻糸です。縫われた糸は菱目打ちとあまり変わらない感じです。
 コバ処理して完成です。

革:ヌメ(モーガン)
糸:麻糸(紫陽花柄)
7×8×1.5cm
スリッカーなどを使って内部を広げておきます。小物はすぐ形が見えてくるので縫っていると楽しくなってきます。

1周縫えばいいので革教室や講習会でやってみたい案件ですが、使う金具が少ないので難しいですね。

2017年8月30日水曜日

ダレスミニバッグ2 ハンドル作製 マチ縫い合わせ 完成

ハンドルを縫います。

 中心に革の芯を貼っています。その芯を包むように細い革を縫い合わせ、その縫い合わせた細いパーツを包むようにメインの部分を縫い合わせます。少しきつめの設計の方がピッタリ合わせることができます。

口金を巻きながら縫います。ハンドルは革の上部にカシメで留めます。ベロはすでに縫い付けてあります。
 講習会用サンプルは革紐で編みましたが、全部手縫いにしました。奥の方は縫い難かったです。
 口金を組みネジで留め、ドイツホックを取り付けて完成です。

革:ヌメ革 モーガン
糸:ビニモ5番
14×15×9cm

ダレスタイプなのでガバッと開きます。今回は3mmピッチにしたので縫う回数が増えてしまい、奥の方を縫う時に苦労の連続でした。

2017年8月29日火曜日

浅草橋買い出し  ダレスミニバッグ2 型紙・周辺小物作製

ミニダレス用の口金の在庫が行方不明になったのと
金具や革などが必要になったため、浅草橋へ出発です。
朝一では無かったので電車遅延などの影響はありませんでした。

MK様では社長から色々な話を伺うことができました。
店内にある金具を使って作ってみたいという
意欲が湧いてきます。
ありがとうございます。

 帰宅後、バッグ作製に取り掛かります。サンプルの型紙をもとに総手縫い用の型紙へ変更です。
 切り出した革へ穴を開ける前に床面を処理します。奥が処理済、手前が処理前です。磨いた違いが分かると思います。接着する箇所は無いので全面を磨いておきます。
Dカンとベロの部分を作ります。1mm厚の革を裏同士で貼り合わせて縫います。

2017年8月28日月曜日

コインケース9 馬蹄型 作製・完成

コインケースの依頼です。

 シンプルな形です。くり抜いた内側のコバや床面などを処理します。
内側の革を基準にして曲げながら外側の革を貼っていきます。ホックは先にハンドプレス機で取り付けておきます。 1mm厚だとホックが回転するかもしれないので丸くくり抜いた革をスペーサーとして挟みました。
 忘れずにロゴを打刻します。周囲は4mmピッチで穴を開けます。直線が全くないので2本目打ちしか使えませんでした。
 縫いは少し力を強く締め、全体が丸くなるようにしました。スリッカーなど丸まっているもので内側から広げていきます。
コバを着色、磨いて完成です。

革:ヌメ(モーガン)
糸:ビニモ5番
7×8×1.5cm
かぶせから小銭が落ちないよう壁の部分も丸みを持たせました。仕切りはありません。

これも委託用にいくつか作ってみますか。

2017年8月25日金曜日

L型ファスナー名刺入れ 作製・完成

何年も前に就職祝いでもらった名刺入れの端が裂けて
ボロボロになってきたので作製します。

 普通、名刺入れといえば2つ折りですが、よくあるものを作っても面白くありません。L型ファスナータイプは少ないなと思ったので作ってみます。
作りはL型のコインケースと一緒です。名刺はカードよりも若干大きいので、型紙も名刺に合わせて作り直しました。


革はルガトショルダーを初めて使ってみました。3mmピッチで縫い進めます。
 コインケースを入れる位置にカードの仕切りを付けました。これで自分の名刺と相手の名刺などを区分けします。
 ファスナーテープを細く接着してみましたがスライダーの動きは問題無さそうです。

革:ルガトショルダー
糸:ビニモMBT#8
7×11×1cm
ファスナー ルミナ3号
ルガトショルダーは全体的に硬めの革ですね。ヘリ落としは繊維方向によってやりにくくなりますが、コバなどは綺麗に磨けます。

2017年8月24日木曜日

革講習会 サンプル作製5

改善点が見つかったので本革でサンプルを作製しました。

 最初は組みネジのところにハンドルを付けていましたが、これがバッグの重心になっているのかうまく固定することができませんでした。Dカンを重心より上に付けることで解決です。
が、一度作ってしまったので脇の革紐と糸をほどき直し、金具を取り付け直しました。
 ハンドルはナスカンで取り付けました。長いチェーンにしてショルダーにしてもいいですし、ハンドル一つで印象がガラリと変わります。
中の紐はまだ本確定ではないので、長めにしています。本革(ヌメ革)は作っていると楽しいですね。合皮だと感触が均一ですが、革だと繊維方向などもあるので作り終わってうまくいった時の達成感が大きい気がします。

あとはこれでGOサインが出ることを祈るのみです。

2017年8月23日水曜日

MK PLUS革教室  DK Logo Plate Works 金属打刻

涼しさから一転して暑くなってからの教室です。

家庭用に手で漉くことができるセイフティベベラを使いますが、教室内ではベベラ+漉き機を使います。どの家庭でも漉き機はあるという訳ではないので、一番初めは手で行う漉きに慣れるようにしています。漉き機では漉きにくい箇所なども手で漉けるようになると作品の幅が広がります。


金属への打刻ができるということで『DK Logo Plate Works』へ依頼していた錠前へのロゴ打刻をしたものが今日届きました。自分のロゴを真鍮削り出しで作って革へ打刻したときも感動しましたが、自分だけの金具ができたことも同じように感動ものです。大量生産すれば同じものができますが、今は世界にただ一つの錠前です。使うのがもったいない気がしますが、使い込むのも楽しみです。
金属プレートも追加依頼しているので何に使おうか贅沢な悩みです。

~ DK Logo Plate Works ~
JPGやイラストレーターのデータがあれば
プレートなどの金属パーツへ打刻してもらうことが可能です。
気になる方など詳細は下記ホームページからお問い合わせを。
https://www.instagram.com/dk_logo_plate_works/
https://www.dk-lpw.com/about

2017年8月22日火曜日

革講習会 サンプル作製4

明日の一次締め切りまでにサンプルの
代替案をいくつか試します。

 5穴から6穴に変更してみました。見た目は5穴よりもまとまっている気がします。ただ、打ち合わせ中でも話に出ましたが下部の隙間が気になります。
一番下の穴の間隔を広げて隙間を埋めます。ただ広げるだけでは中心の隙間が広がるだけなので、裏側のベロを長めにして対応しました。これで完璧とは言えませんが、少しだけ改善されたかと思います。

2017年8月21日月曜日

社員証入れ3 縫い合わせ 完成  龍ヶ崎 龍のしょく堂

社員証入れの続きです。

 透明パーツを挟み込んで縫い合わせます。Dカンも忘れずに縫います。全体的にもっと簡単な方法があるはずなので模索中です。
鋲を打ったパーツも含めて全て周囲をヘリ返ししています。
 透明パーツはプラ板より柔らかい素材を使っています。

革:牛 ミンクル
糸:ビニモ8号
7.7×10.8cm
 ダイヤモンドステッチ+鋲は初めて作りましたが面白いですね。バッグではよく見かけましたが小物でも映えます。
 革紐は星型のカシメを使って留めました。革レースは在庫の端革を細く裁断して使いました。幅広く裁断するよりも狭く裁断する方が難しいですね。
昼は龍ヶ崎STEPへ納品ついでに『龍のしょく堂』へ。今回は『中華飯定食』です。奥の手羽が箸で切れるほど柔らかく煮込まれています。こういう技術ってすごいですね。中華飯はキノコ、豚肉、野菜、エビ、イカなど具だくさんで少し濃い目の味付けがご飯に合って美味しかったです。

2017年8月18日金曜日

革講習会 サンプル作製3

色々ありましてサンプルが確定していません。

 計算し直して型紙を新しく作り直します。カシメ留めを一切やめて縫いと編みに変更です。
 口金を巻いた箇所は全て縫います。カシメ留めより口金にピッタリするので形的には一番しっくりきます。
ただ、縫う時間をどれだけ取ればいいのかが判断しにくいですね。
再度は3mm丸革紐で靴紐のように編みました。結び目を内側にするか外側にするかは相談して決めます。
錠前をドイツホックなどに変更して委託用にいくつか作ってみますか。

2017年8月17日木曜日

社員証入れ3 作製開始 ダイヤモンドステッチ 鋲取り付け

2年前に作った社員証入れが汚くなってしまったということで
新規作製のオーダーです。

 ミシンの押さえをウォーキングフットに変更してダイヤモンドステッチを入れます。生地との間に綿を居れて縫います。
 鋲(正式名不明)は割りピンになっているので差し込んでから適当な長さに切断し、広げて留めます。簡単に使えて便利ですね。
交差する箇所全てに鋲を取り付けます。菱切りなどを使うと糸が切れるかもしれないので丸切りや目打ちを使って穴を広げます。ミシン糸は一つ一つライターで留めることはせず、ヘリ返した後に接着剤で内側に留めます。


午後は東京へ出かけてきました。

2017年8月11日金曜日

名刺入れ4 作製・完成

バインダーカバーと同じ革で名刺入れを作ります。

 0.5mmに漉いた革を編み込みます。端は接着剤で仮止めしています。
 名刺入れの中身です。右利きと伺ったので右手で簡単に出せるよう細部をくり抜いています。
編んだ革と中身を仮止めして菱目打ちで縫い穴を開けておきます。細く裁断した革にも同じピッチで穴を開けておき、ヘリを包みながら縫い進めます。
 徐々に折り癖を付けて完成です。

革:サドルレザー
糸:麻糸
7×11×1cm

縫い合わせた後にモデラでカードポケットの隙間を広げておきます。
バインダーカバーとセットです。オイルを塗りこんで浸透させます。お客様が使っていくうちにどのように経年変化するのか楽しみですね。


8/14~8/16まで私用で更新をお休みします。

2017年8月10日木曜日

バインダーカバー 縫い 完成

遅い時間かと思っていたら午前中に糸が届いたので
縫いに取り掛かります。

 紫陽花色の麻糸を使いました。ビニモばかりだったので麻糸で縫うのは久しぶりです。糸の処理はビニモの方が楽ですね。

 鹿革レースを結んで完成です。

革:サドルレザー
糸:麻糸
23.5×19×3cm

鹿革レースの先端は温度で色が変わるビーズを付けました。

バインダー金具を留めているカシメが当たる箇所には保護用に革を貼っています。ポンチで丸くくり抜いた後、周りを漉いて段差を無くしました。

2017年8月9日水曜日

MK PLUS革教室

台風一過で猛暑の中、浅草橋の教室へ。

少し色味が違いますが、バッグ本体はベージュ色でハンドルは赤です。1.2cm幅で肩掛けメインの長さに裁断、縦に縫い付けています。留め具は付けていませんが使っていくうちにどうするか決めるということでしたのでこれで完成です。

「形になっていくと嬉しい」と仰っていました。その声を聴くとこっちが嬉しくなってきますね。

お昼食べようと教室を一歩出ると
熱風のお出迎えです。

立秋は8/7だったので暦上ではもう秋です。
涼しくなるのはいつ頃でしょう?

2017年8月8日火曜日

バインダーカバー 刻印作製 穴開け

名前を筆記体で打刻してほしいということだったので
ゴム板を使って彫ります。

 木では木目が革に出てしまうので適度に硬さがあり平らなゴム板を使いました。大抵初回は大失敗して最初からやり直しますが、今回は1回目でうまくいきました。何度か革に押して微調整します。
打刻したパーツ類を貼り合わせて穴を開けていきます。裏貼りなどはないので縫う回数は少ないです。
コンチョも忘れずに取り付けておきます。