2017年11月30日木曜日

Re:ダレスヒップバッグ4 口金縫い合わせ 完成

最後の縫いに入ります。

 マチを縫い合わせたときと同じく菱切りで穴を貫通させて縫い進めます。周囲全て縫い終わって口金を閉じた時に錠前がうまくはまりません。革に錠前を取り付けた時にはちゃんとセンター出しをして斜めにならないようにしたはずです。
計測し直した結果、金具の取り付け位置に問題は無く、口金と本体を仮止めしたときに本体と2mmずれていたようです。
後胴部分の糸を解いて少しずつずらして縫い、位置を合わせました。

他、不具合が無いか確認して完成です。

革:牛ヌメ
裏地:シャンタン
糸:ビニモMBT5番
17×14.5×8cm

外が赤、中が金。リンゴですね。

口金周辺を縫い直したら綺麗に錠前が閉じるようになりました。カチャリと収まるのが気持ちいいです。
小さい口金だと位置調整のズレが顕著に表れます。口金と本体が分かれているタイプは大きなサイズしか作っていませんでしたが、勉強になりました。


商品に見えるよう後ろに模造紙を置いて撮ってみました。詳細が見えるよう画像データも重くなっています。
DK Logo Plate Works様で刻印して頂いた錠前が綺麗に光っています。口金に使っている組みネジにも打刻できるそうなので色々と手を出してみたくなります。


2017年11月29日水曜日

Re:ダレスヒップバッグ4 マチ・本体縫い合わせ 裏地作製

本体とマチを縫い合わせます。

 本体側から菱切りを通してマチまで穴を貫通させます。が、片方を縫っていて気づきました。『内側の糸は黄色だと縫い穴から見えた時に目立ちすぎるのでは』と。昨日までは赤で縫おうと思っていたのに…変更決定です。
一気に糸を解いてしまうとバラバラになってしまうので解きながら赤い糸で縫い進めます。
 両方のマチを縫い終わった状態です。本体裏はスライサーを貼ってハリを持たせています。
さてヌメ+芯貼りに対してひっくり返しがうまくいくか!?
 大きなシワが入らずにひっくり返すことができました。焼き印が入っているのでそこにシワが逃げたようです。パイピング周辺なども形を綺麗に出しておきます。

 裏地はシャンタンを使います。MK様で新色が入荷したと伺っていたので購入です。マチのえぐれている部分の周辺は細かく切れ目を入れて折り返しました。ペンの線だと折り返し位置が分かり難いので、スライサーを円状に切り出して折り返しの基準としています。

 カードケースなどを入れられる内ポケットを縫い付けた後、袋状にしました。上部は折り返しています。

両面テープを使って本体に仮止めしました。長さなども丁度良く収まりました。

2017年11月28日火曜日

Re:ダレスヒップバッグ4 口金革巻き ベルトループ作製

口金に革を巻きます。

 革の巻き方は今までと変わりません。口金と口金の間にベアリングを挟んでみました。金属製のワッシャーも挟みたかったのですが、1枚0.8mm厚と微妙に厚いものばかりで無駄に幅が増してしまうので無くしました。ベアリングは革にはあまり意味が無いかもしれませんが、やっていないのに「使えない」とは言いたくないので。

 ベロを本体に縫い付けます。ベロもベルトループと同じく中に芯を入れています。
 先に作っておいたベルトループを本体に縫いとカシメで取り付けます。が、取り付ける前に気付くべきでした。ダレスタイプにするので上部が曲がることを・・・。

ベルトループ作り直し決定です。縫い穴とカシメ穴をどうしましょう。
 2cm延長して作り直しています。作り直していると『黄色の糸でよかったのかな…』とだんだんと負の連鎖が始まります。

本体に穴を追加してしまうと周辺の革の強度が落ちてしまいそうだったのでカシメ穴は1ヶ所にしました。取り付け位置も忘れずに下げています。周辺も縫っているので強度は十分なはずです。
カシメ用に開けてしまった穴をどうするか悩みましたが、上から革を被せてベルトの一部のように見せました。

2017年11月27日月曜日

キーケース5 作製・完成

新規注文です。
作りは革教室で教えている内容と変わりません。

 中と外の革の長さが違うので曲げながら貼っていき、余分な箇所を切り落とします。開閉はマグネットですが、飾りが付いています。
 外はワニの型押しを選択だったので、それに合わせて中の革を選びました。柔らかすぎても使いにくいですし、厚くても重くて使いたくなくなります。キーリングやマグネットなど先に取り付けておきます。
 周囲を縫い終わったらマグネットの受け部分をネジで取り付けます。正面から見て左側にポケットを付けました。

コバ処理して完成です。

革:外 牛 型押し
  内 サドルレザー
糸:麻糸 紫陽花柄
11×5.5×1cm

厳密にはまだ完成ではありません。名前を本体に書かなくてはいけないのですが、色がまだ決まりません。試しにシルバーの上にクリアレッドを重ね書きしてみたのですが『う~ん』という感じでした。

2017年11月24日金曜日

ポーチ ショルダーベルト交換

ショルダーベルトの交換依頼です。

 2つ折りにしています。幅が狭い状態で折って貼り付けると失敗しやすい(剥がれやすいなど)ので大きく切り出してから折って裁断しました。3mm近くの厚さになってしまいましたが、スムース押さえでうまくいきました。
 オリジナルに合わせて結んでいます。本体はそのままです。糸はビニモ30番です。

午後は納品しに行ってきました。この時期まではバイクで走っていて苦ではありませんが、もう何日かすると信号で停まるたびにガクガク震える寒さになりますね。


2017年11月23日木曜日

L型財布12(ミニ)用 ファスナー縫い 完成  ネックストラップ カシメ留め

ファスナーはメーター買いしました。

 長さを調整して仮止めして縫います。縫い終わったあとに忘れないよう引き手に飾りを付けておきます。

先に作っておいたコインケースとマチを貼り合わせてから縫い穴を貫通させます。ピッチは3mmに固定しました。正面側のマチにはDカンを挟んでいます。

 コバ処理して完成です。

革:サドルレザー
糸:ビニモMBT8番
7.5×10.5×1cm


 ファスナーはマルチカラーを選んだので使っている方も使っている方を見るのも楽しくなると思います。革に合わせて赤ベースのマルチカラーにしようとしましたが、マルチカラーにして正解ですね。

編んだネックストラップの先端にナスカンを挟んで飾りカシメで留めました。飾りカシメは極少カシメに近いサイズなので、重なる部分の革を漉いて長さが足りるようにしました。星は曲がっていますが、首にかけると真っすぐになります。

L型財布にネックストラップを装着してみました。染色だったので完全に同じ色にはなりませんでしたが馴染んでいると思います。あとはお客様のお任せという内容に対してどこまで満足して頂けるか、ですね。

2017年11月22日水曜日

MK PLUS革教室

帰りは雨でした・・・。

Lesson1の名刺入れを作っているところです。慣れていないとまっすぐ菱目打ちを打つのも難しいですね。何度か繰り返しているとコツを掴んでくると思います。
ピッタリと端を合わせて接着したつもりでもローラーやヤットコをかけた時にずれることもあります。私もたくさんの失敗を繰り返して学んでいるので、行き詰まったり疑問がありましたら教室内でどんどん質問してきてください。



2017年11月21日火曜日

Re:ダレスヒップバッグ4 付属パーツ作製

緑の革で作っていましたが革の質が気に入りません。
革を切り替えて作り直します。

革が詰まっていないため貼り合わせて処理したコバが断層のように剥がれたりしてしまいます。内縫いだったら綺麗にまとまるのですが、外縫いだとボロボロですね。

手元にある赤のヌメ革にしました。中に芯を挟み、膨らみを持たせています。曲がる箇所は曲げながら貼り、開閉時に革へストレスが掛からないようにしました。
ベルトループの周囲を縫いコバを処理します。緑の革と違って綺麗に処理できました。ドイツホックを取り付けて取り外ししやすくしています。もともとスポーツカーの幌を留める金具なのでバイクの風圧でも取れないはずです。

2017年11月20日月曜日

L型財布12(ミニ)用 ネックストラップ(マジック編み)  革教室用縫い糸の間隔

注文頂いているL型財布12(ミニ)は首から引っ掛けられるよう
ネックストラップも追加です。

お任せということでしたので上下繋がっている
マジック編みにしてみます。

 ヌメの1cm幅ベルトをローパスバチックで染色します。色はエンジです。何度か塗り重ね十分乾燥させた後、レザーフィックスで色止めします。色止めしたとはいえ汗などで色落ちはしてしまいます。
1mの長さをマジック編みしているとどこまで編んでいたのかわからなくなります。

乾燥させている間、革教室へ新しく入られた生徒さんへ糸の太さと間隔を説明するように作りました。普段は菱目打ちを使いますが、もしかしたら他の目打ちを使いたいという生徒さんもいるかもしれません。ヨーロッパで使われる目打ちと糸の種類も追加してあります。
※ヨーロッパで使われる=某メーカーのヨーロッパ目打ちではありません。

2017年11月17日金曜日

ダレスヒップバッグ4 口金革巻き サンプル作製

ファスナーの失敗で止まってしまったので
自分用のバッグを密かに作ります。

口金はMK様で販売している15cmです。革を引っ張りながら貼ることで内外の差がうまりシワが無くなります。
 今まで何個か作った革一枚で作るタイプではなく、口金と本体が別体式になっているタイプにします。口金の先端のみ縫っておきます。

 10×15cmあるのですが、思ったよりも小さい気がしますね。20cm幅と迷いましたが、入れる物はそんなにないのでこの大きさで大丈夫でしょう。大きすぎると風圧でパタパタしてしまいますし。

床革を使ってサンプルを作ります。刻印してもらった錠前の出番がやってきました。ベロなどの長さを調整し錠前位置を決め型紙に書き写します。とりあえずサンプルに問題は無さそうですね。


たまに出てくる料理コーナーです。無性に肉のみが食べたくなる時があります。スーパーへ行って1003gの肉を購入。約1時間前に冷蔵庫から出して常温に戻して筋を切りまくり、焼く直前に塩コショウを振り焼きます。
うまくミディアムレアに焼くことができました。500gで満足なときもあれば1000gで足りないときもあります。今回は後者でしたが我慢して腹6分ぐらいで止めておきます。


さて、明日は革教室ですが雨予報です。
雨・・・。

2017年11月16日木曜日

香取神宮ショートツーリング  L型財布12(ミニ) 型紙作製

起きたら雲一つ無い青空。
注文頂いた締め日も月末。
行くしかありません。

というわけで行ってきました香取神宮。
何度か行っているので迷子にはなりません。

 香取神宮境内にある要石へ向かうと猫がお出迎えしてくれました。ジーっとこちらを見てくるのでしばらく猫と語り合いましたが、人が来て逃げてしまいました。
 帰りに参道内にある店で焼き団子と甘酒のセットを頂きました。甘じょっぱいタレがかかった香ばしい団子に箸休めの唐辛子の辛さが丁度いい美味しさでした。
天気が良く、看板犬も昼寝の真っ最中でした。
利根川の土手でボーっとしていると上空を飛行機が飛んでいきます。成田空港が近いので飛び立つのを数多く見ることができます。

走っていると肌寒いですが止まっていると日差しが暖かくて気持ちいいツーリング日和でした。

総走行距離105km

 帰宅後、注文頂いたL型財布に取り掛かります。注文無いだろうと思っていると『これと同じものを』と注文を頂くことが増えてきた気がします。案の定、型紙は行方不明だったので新しく作ります。

やはり革によって作りやすさが違いますね。同じタンニン鞣しでもそれぞれの特徴があるので、『この革はこういう特徴がある』と覚えるのが楽しいです。

L型財布用に取り寄せたファスナーですが、何を勘違いしたのか間違って務歯を取り過ぎてしまい使えなくなりました。取り寄せた意味が無くなりました・・・。

2017年11月15日水曜日

トートバッグ9 作製・完成

以前使った革と同じ革を使ってトートバッグを
作れないかという打診がありましたが、
在庫が無いので別の革で作ってみます。

 以前の型紙が行方不明になったので型紙を新たに作り直して革を裁断。縫う回数はマチと底マチの4ヶ所と少ないです。
 内ポケットは革ではなく帆布で作ります。1枚布でサイドのみ縫うタイプにしました。
 マチと底マチを縫った本体をひっくり返してハンドルを取り付けます。カシメのみのシンプルタイプです。
 各部確認して完成です。

革:本体:ヤギ(型押し)
  ハンドル:サドルレザー
糸:ビニモMBT5番
19×17×7cm
内ポケット×1
散歩にピッタリの大きさだと思います。内ポケットはハンドルを取り付ける際に一緒に留めました。


2017年11月14日火曜日

L型財布11(ミニ) 作製・完成

違う革を使ってもう一つ作ります。

 余った革を探すと山羊革があったので小物で使えるか実験です。硬めなのでいけそうですが・・・。

リザードの型押しなので線が見えにくいです。縫い穴を開けても見えにくいです。ほぼ勘です。

クロム鞣しなので打刻ができません。ヌメ革に打刻してから本体に縫い付けます。 金文字で刻印できたらいいですねぇ。
コバ処理して完成です。

革:山羊(型押し)
糸:ビニモ5番MBT
9×11×1cm(ファスナー含まず)
ファスナー 金属3号

クロム鞣しなので綺麗にコバがまとまりませんね。ハリがあまり無い革なのでファスナー開閉しにくい箇所があります。スライダーと務歯が擦れて滑らかになれば動きが少し変わるかもしれません。