2017年10月31日火曜日

L型財布9(ロング) 型紙作製 裁断 漉き 浅草橋買い出し

用意して頂いた革と前に作成したデザインを見比べたのですが
革が厚いのでデザインどおりだと重くなってしまいます。
それに小銭やカードがプラスされると持ち運びが面倒ですね。

繊維の密集具合もありますし、型押し革なので
単純に薄くすればいいという訳ではありません。

 計算し直して型紙を作製します。裏地は付けず、カードポケットなどは糸の色で分かりやすくします。
 カードポケットは漉きやすいよう四角のままにしておき、漉いた後に形を整えます。漉きさえ終わってしまえば進むのは早いです。
型押しなので手漉きでは失敗する可能性があります。ですので裏技を使いに浅草橋へ。まだ微調整が必要ですが革漉き機に慣れてきた感じです。


浅草橋の帰りに秋葉原へ寄ってきました。教室帰りには長時間寄ることができないので隅から隅まで見ることができて楽しいです。


2017年10月30日月曜日

コインケース13 馬蹄型 作製・完成

お店に置かせて頂いているコインケースより
一回り大きいものをという依頼です。

 一回りというのがどのぐらいの大きさなのかが難しいです。最初は以前作製した型紙+1.5cmで型紙を作ってみましたが大きすぎてポケットに入らなそうな大きさです。+1cmにして様子を見てみます。

曲線構成なので全部2本目で穴を開けていくしかありません。穴開けが進まないです。

紫陽花柄の麻糸を使って縫い進めます。 縫い終わったら棒状のスリッカーなどを使って中から広げて形を整えます。
コバ処理して完成です。

革:牛ヌメ(モーガン)
糸:麻糸
10×10cm


2017年10月27日金曜日

ダレスミニバッグ6 ハンドル作製 完成

ハンドルを作ります。

 何個か作っているので失敗しやすい点はわかっています。中心に芯を貼り、端から編み込みます。
 カンがネジ式とはいえ編み込みが終わってからだと組み込めないので、ある程度進んだらセットします。ネジの向きなど間違えないようにします。
 錠前のさがりに引っ張り用の革を挟みネジで留めます。今回は取り付け時にドライバーで指を切らずに済みました。
 各部チェックして完成です。

革:外・牛ヌメ革 内・豚革
糸:ビニモMBT5番
13×21×8cm

前回作ったバッグよりサイズUPできているので20cmの長財布の出し入れは問題無くできると思います。ただ、ダレスタイプなので閉じた時にマチ上部の革が内側に入ってしまうのはご了承ください。



2017年10月26日木曜日

ダレスミニバッグ6 胴・マチ・口金縫い合わせ  バイクでベリーショートツーリング to 牛島33

パイピングを仮止めしたマチと胴部分を縫い合わせます。

 胴部分へ菱切りで貫通させながら縫います。慣れると胴部分へ貫通させた穴が一列に並びます。
 前胴、後胴をマチへ縫い合わせた状態です。ここから一気に表裏ひっくり返します。躊躇してしまうとシワだらけになってしまいます。
 ゴムノリだと剥がれてしまうのでより接着力が強い接着剤を使って仮止めします。菱切りを使って口金に巻いた革を貫通させながら縫い進めます。
 昨日の教室で豚カツの話が出たので行ってきました牛島へ。昨日から行こう行こうと胃袋が準備運動していたのでうまさが倍増です。Aランチは『ロースロールとカキフライ』でした。噛むとあふれる肉汁とカキ汁(?)が最高です。

角などは先に穴を開けて糸で縛っておき、縫ってる間に取れたりずれたりしないようにしました。針を刺しておく作り方もありますが、絶対指に刺してしまう自信があるので針は止めました。

一周縫い終わりました。形を整えつつ口金を開閉して問題無いか確認します。


今日はバイクに乗っていると気持ちいい天気でした。フラッとどこかに行きたくなりますが注文が頭をよぎり現実へ引き戻されます。

2017年10月25日水曜日

MK PLUS革教室

最近、教室や打ち合わせのとき
雨に降られます。

トートバッグを作っています。真ん中あたりはポニーなどで縫うことが難しいのでパタパタ倒したり戻したりしながら縫い進めます。手縫いだとかなり時間が掛かってしまいますが、ミシンだと30秒コースですね。
ただ、毎回締める力や糸が絡まずに縫えるかなどが分かってくるので縫う距離を稼ぐのは重要です。途中で集中力が切れてしまうのでどうのようにして気分転換をするかも重要ですね。

明らかに皆さんの技術が上がっているのがわかるので
教えているこちらも楽しくなってきます。




2017年10月24日火曜日

ダレスミニバッグ6 前胴・後胴作製 パイピング準備

前胴と後胴を作ります。

 内ポケット上部を縫います。ロウ引き糸が無くなったのでMBTに切り替えましたが取れたロウなどが革に染みついたりしないので楽に縫えますね。
 内側にピッグスエードを貼る前に刻印打刻をとベロの縫い付けを済ませます。打刻がずれなくて一安心です。
 前胴と後胴を仕上げた状態です。胴に使うヌメ革の周囲は漉いてあります。
 錠前を取り付けて爪を曲げた上からスライサーを貼っています。ベロは芯を盛り上げた周囲を縫うことで一番触る部分の糸が擦れないようにしました。
漉いたベルト状の革を使って玉縁芯を巻きます。端を処理してマチに仮止めして縫い穴を開けていきますが、この時点で穴は大きくしません。

2017年10月23日月曜日

刻印(ゴム板)作製

ダレスミニバッグ用の刻印を彫ります。

 文字反転させた画像をテープで留めます。文字の輪郭を切ってから周囲を大まかに掘り進めます。
ある程度掘り進めたら革に試し押しして線がハッキリしない箇所や太い箇所を修正します。ゴム板製なのでハンマーで打つのではなく、万力(のようなもの)で締めて革に打刻します。

力加減がうまくいかず最初から3度やり直しました。使うには問題無さそうですが、微妙な線の細さなどが気に入りませんでした。

2017年10月20日金曜日

てるてる坊主(革製キーホルダー) 完成  ルプランジュのカボチャのモンブラン

前に持っていった革のてるてる坊主ですが、
1週間経たずに売り切れとなりました。
作った本人がビックリです。

追加で注文を頂いたので追加作製です。

 3日ぐらい前から革を水に浸して形成していたのですが、雨続きで革が乾燥しませんでした。ですので昨日買った天然石は革の形を色々変えて作る予定です。
午後はてるてる坊主の納品と新規ポーチ作製注文の打ち合わせで龍ヶ崎STEPへ。帰りに利根町のルプランジュへ寄りました。

手前から時計回りに焼きリンゴのタルト、フルーツショートケーキ、カボチャのモンブランです。カボチャのモンブランはカボチャペーストが小さなホットケーキのようなスポンジの上にのっており、フワフワして美味しいです。
今日はシュークリームが3つ残っていたのでラッキーでした。もちろん即買いです。

2017年10月19日木曜日

L型財布9(ロング) デザイン  打ち合わせ

生徒さんが作ったL型財布ですが私の確認ミスで
失敗した箇所がありました。
気になる箇所ですし、なにより自分のミスで
そうなってしまったので自分の腕で作り直します。

型紙も最初から作ります。生徒さんが作った財布を丸写しするのではなく、一部追加・変更します。


午後はMK様で打ち合わせのため都内へ。早めに出て糸と天然石を買いに行ってきました。石屋では面白い話を伺うことができました。ありがとうございます。



2017年10月18日水曜日

ライトケース 作製・完成

他、注文を仕上げます。

 LEDライトをベルトに付けたいということでケースの依頼です。手持ちで使える革が1mm厚しかなかったので1枚革だと耐久性が心配です。
 マチは1枚ですが、本体部分は2枚貼り合わせています。フタはいらないので作りはシンプルです。
 コバ処理して完成です。

革:ヌメ革
糸:ビニモ5番
10×3×3cm

ベルトループは1枚革を挟んでおり、本体に縫い目を出さないようにしたのでライトの出し入れで糸がやられてしまうことがありません。ベルト付近は糸が摩擦で切れやすいのですが、別パーツにすることで修理をしやすくしています。

2017年10月17日火曜日

ダレスミニバッグ6 サンプル作製 裁断

合皮を使ってサンプルを作ります。

 金具は同じものを使います。サンプルなので刺しているだけです。サンプル位置を型紙に写して本番に反映させます。

最初はクロム鞣しの床革で作ったのですが、裁断中から革が伸びてしまい正確な形にすることができなかったので合皮に切り替えました。
 問題無さそうなので革を裁断します。形が定まっていない革はベロを作るときに芯を貼って伸ばすためです。貼り合わせた後、正確な形で裁断します。
内側に使うピッグスエードも裁断します。ポケットがあるので牛革とは形が少し違っています。
漉きがあるので一旦ここで止めておきます。

今日の午前中はコインケースの納品してきました。奥様の反応が楽しみでもあり不安な点でもあります。何か気になる点がございましたら何でもご質問、ご指摘をお願い致します。

2017年10月16日月曜日

コインケース11・12 作製・完成

奥様への誕生日用として注文を頂きました。
10/17にお渡し予定なので実質16日までですね。

 4月11日に作製したコインケースと同じ物をということでしたが、型紙が行方不明でしたので画像をもとに作り直しました。仕切りの幅を若干変更しています。
 赤系の色ということでしたが細かいことは『お任せ』だったので2種類作って選んで頂こうと思っています。ヌメ革の赤とダレスで使ったピンクです。
 ホックはハンドプレス機で留めます。もっと色々と革が選べればよかったのですが、週末に話を頂いてから締め切りまでの日数が無かったので在庫から選んでいます。
コバ処理して完成です。

共通
革:牛革
糸:ビニモ5号
7×10×1cm

片方だけにロゴが入っているのは革の種類が違うためです。ロゴプレートを使うとその代金がプラスになってしまうので止めました。クロム鞣し用の刻印も必要になってきますかね。

2017年10月13日金曜日

ダレスバッグ(ポーチ) マチ縫い 完成  ダレスミニバッグ6 型紙作製

気分上々にならないときは手を止めて
他のバッグを仕上げます。

ダレスバッグ(ポーチ)の マチを縫います。縫い穴の数を合わせてあるので楽に進められます。
 形を整えて口金を閉じて完成です。

革:牛革
糸:ビニモ5号
17×35×11cm 口金30cm
内ポケット オープン×3
 後胴にはビットを付けているのでどっちに持っても映えると思います。思ったより大きいので1泊程度なら使えそうですね。
 ヒネリ金具をひねるとバッグが開きます。裏地はつけていないのでベルトのカシメなどは見えてしまいますが、邪魔にならない箇所にしました。
 ダレスミニバッグです。口金に巻いた革の端を縫います。前に作ったバッグの縫い幅がいまいちわからないので勘と経験で仕上げます。
革を巻いた口金を計測して型紙を作製しました。たぶん問題無いと思いますが、サンプルを作った方がよさそうですね。

2017年10月12日木曜日

ダレスミニバッグ6 口金革巻き

口金に巻く革を漉きました。

 口金に革を貼り付けてからカシメの位置を決めています。Dカン用の2枚貼り合わせた革と口金をハンドプレス機でカシメで留めます。
 片面のカシメを使って革まで影響が出ないようにしました。留めた後に革を巻きます。前回作ったバッグはオリジナルに合わせるために巻いてからカシメで留めましたが、それだと口金を閉じた時に引っ掛かる可能性が出てきます。計算上問題無いと思いますが、大きさなどを変更するのに合わせて細部を変更しました。
巻き終わった状態です。革を薄くすることで口金のカーブでもシワが寄りにくくなりました。


午後はL型財布の納品へ。待っている間に他のお客様と話をしていたのですが、「左手が不自由でアクセサリーが付けられない」という話が。
財布やバッグ、アクセサリーなどの開閉は両手でないとできないものが多いので、片手で簡単にできるというのは重要ですね。

いきなりユニバーサルデザインのバッグや財布、
アクセサリーを作るのは難しいですが、
心の片隅に留めておきます。

店内に置かれている私が作ったブレスレットやピアスを見て
「農家のおばあちゃんだけど、こんな可愛いのを付けてもいいの?」
と仰っていましたが、いくつだろうが関係ありません。
可愛いのを追い求めていいと思います!

2017年10月11日水曜日

MK PLUS革教室

肌寒い日が続いたと思っていたら
25度以上の日に教室。
着ていく服に悩みます。

生徒さんの製作途中です。ファスナーポーチですが、そこで終わらせずにヒネリなどの金具を入れています。私が作るときはシンプルにしようとしてしまうので、こういう作品を見ると勉強になりますね。