2015年10月30日金曜日

レザージャケット 裾仕上げ 肩・襟縫い合わせ

裾を仕上げます。

 肩も裏を縫ってから割って表を縫います。縫い目がど真ん中なのでパタパタすることができずブラインドのような感じで縫います。
 肩を縫ってから襟を合わせます。仮止めは両面テープを使用しますが、強力ではないので少しずつ接着しながら穴を開けて縫います。

ホームセンターでは両面テープの最小幅が5mmですが、探せば2mmや3mmがあるので1つもっていると楽に作業できます。
ベストのようになりました。あとは腕と裏地ですが袖口とファスナー、肩口が難関です。

2015年10月29日木曜日

レザージャケット 裾作製 身頃との縫い合わせ

裾を作製します。

 裾部分はベルトのように1本ではなく分かれています。下部分は内側に折り曲げて接着剤で接着してあります。内側用に少し短いものを作成しておきますが出番はまだ先です。

このような箇所の圧着はローラーが便利です。ただ、端から一気に圧着してしまうと皺が入ったり波立ってしまうので徐々に押さえていきます。

身頃に縫い付けます。昨日の画像と同じように見えますが裾が付いています。前身頃と後ろ身頃の縫い方と同じように裏を縫ってから開いて縫っています。

だいぶ形が見えてきたように感じます。縫い幅を3mmにしているので縫い数が多いです。

2015年10月28日水曜日

レザージャケット 左前身頃作製 後ろ身頃との縫い合わせ

左前身頃を縫います。

 作りは右前身頃と変わりはありません。ポケットも同じです。
 後ろ身頃と縫い合わせます。裏を縫った後、表を割るように開いて縫います。後ろ身頃の中心を縫った状態と一緒です。

蛍光灯の下ですと光が反射してしまって合皮のようになってしまいますが本革です。

内側です。ポケットのたちめかがり押さえ縫いは済んでいます。

革の厚みは0.7mmと薄いですが1.3~1.5mmぐらいにして襟周りなど細部を変更すればメンズでもいけそうです。

2015年10月27日火曜日

レザージャケット 右前身頃作製

ポケットの縫い合わせをします。

 左右対称ですが上下で角度が違うため、左右間違えないようにします。ポケットの中は生地を使用します。
 ポケットと前身頃を合わせ、縫い穴を開けます。身頃の革を折って生地を挟んでもいいのですが、オリジナルどおりにポケットは別パーツです。
 身頃はポケットを基準に2分割されています。ポケットの口を縫わないよう縫い合わせます。
 裏は単純ですが順番を間違えると取り返しがつかなくなるので何度も確認します。あとは左右揃ってから生地をミシンで『たちめかがり押さえ縫い』をします。
表から見た状態です。中心に近い部分を縫う時はステッチングクランプ(レーシングポニー)を使っても後ろ身頃のようにパタパタしながらの縫いなので進みが遅いです。

2015年10月26日月曜日

レザージャケット 後ろ身頃縫い合わせ 襟作製

ヘリ漉きしたパーツを縫い合わせます。

 菱目打ち(3mm)で縫い穴を開けます。表どおしで縫い合わせてから開き、中心から3mmで縫います。
 かなり細かい縫い目です。ミシン以上に綺麗に縫い合わせたいですね。
 締めすぎず緩すぎずのテンションで縫います。片方の後ろ身頃をパタパタさせながら縫ったので時間が掛かってしまいました。
襟は端を内側に折り返します。そのまま折り返すと内側の方が円周が短いので革が重なる箇所が出てきてしまいます。この箇所は見せる処理(菊寄せ)はしなくていいので余分な箇所を切り取ってから内側に折り曲げます。折り曲げる幅全てに切り込みを入れるのではなく2~3mm残します。
少しずつ折り曲げていくと綺麗な曲線になります。内側のヘリ折り返しは今回のとは逆に円周が長く広がるので切り込みだけで十分です。

2015年10月23日金曜日

レザージャケット 革ヘリ漉き完了

漉きの続きです。

 最後の大物パーツまで漉きが完了しました。ベベラを支えていた指が水ぶくれに。道具を扱っている以上、水ぶくれなどは普通のことですが痛いですね。
全てのパーツの準備ができました。壁がまだまだありますがなんとか一段落です。

2015年10月22日木曜日

レザージャケット 革ヘリ漉き2

今日も変わらず漉きです。

大物パーツに取り掛かりました。予想していたとおり終わりが見えません。

ベベラで漉ける幅は1回で1cm弱。画像のパーツは100cm以上あるので単純に100回繰り返した後平らに整えるため倍以上の回数でベベラを動かします。固定している親指、人差し指が悲鳴をあげています。

明日も漉きです。

2015年10月21日水曜日

レザージャケット 革ヘリ漉き

漉きです。

 細かいパーツから漉いていきます。大きいパーツから始めると終わりが見えないからです。気分ですね。

しかしベベラの刃の切れ味がダメになるのが早すぎです。たまに最初から切れ味が鈍いのもありますし。3枚刃などのカミソリを解体して使えるか一考の余地ありです。
漉いた後のカスです。固めて何かに再利用できればいいのですが方法はないのでゴミ箱行きです。

まだ漉きが終わらないので引き続き漉き作業です。

漉き作業にかかる時間を考えると漉き機導入を本格的に考えた方がよさそうです。

2015年10月20日火曜日

レザージャケット 革裁断

革を準備します。

 牛革です。パッと見は小さく見えるかもしれませんが274デシと大きいです。1枚ギリギリでした。自分のを作るときはやっぱり半裁が2枚必要ですね。

10×10cmの正方形が1デシという単位で革業界で使われます。切り売りしてくれる革のお店などで使えますが、用途と何十cm×何十cmと注文した方が早いです。



余白(縫い代、折り返し)を含め型紙どおりに裁断します。裁断完了した時点でファスナー付近の折り返し余分が足りないことに気付きました。重要な箇所を忘れるなんて・・・。ネットを見ても同じ革が売り切れ状態なのでなんとかミリ単位で幅を詰めて組み立てます。

前にお世話になった方が「ピンチはチャンス」とよく言っていました。その言葉が思い浮かびますがピンチはピンチです!

さて裁断忘れも無いようなのでこれから大好きな漉き作業です。


余談です。
2015年10月21日午後4時29分
マーティー、ドク、ジェニファーがデロリアンでやってくる時間(Back to the Future 2)です。
ワクワクします!
カルフォルニアが舞台なので時差16時間。
日本時間だと10月22日午前8時29分でしょうか。
車はいつ空を飛ぶのでしょう。
その前にフラックス・キャパシターの発明が先ですね。

2015年10月19日月曜日

レザージャケット 型紙完成

調整した型紙を生地で試します。

 身頃は分割しておらず、襟や裾は省いています。腕の一部はそのままで延長など頭を悩ませました。
ポケットや身頃、襟裏などの型紙を追加して完成です。襟は角度や幅を再調整しました。あとは各部によって縫い代+折り幅が違うのでそれを確認して本裁断です。

2015年10月16日金曜日

レザージャケット 型紙作製5 試作

試着して頂いた結果、希望をもとに型紙を修正します。

 単純に見頃の幅を増すだけだと肩幅も広くなりサイズが合わなくなってしまいます。広げつつアームホールなど各部を調整します。また計算の繰り返しです。


いきなり本番では不安なので再度生地でジャケットを試作します。全体は作らず、前身頃、後ろ身頃(半分)、腕1、腕2のみを縫います。

2015年10月15日木曜日

レザージャケット ジャケット試着  ショルダーバッグ受注

お客様と待ち合わせしてサンプルジャケットを
試着して頂きました。

要サイズ調整の箇所を修正して本番作製開始です。大丈夫と思っていても実際とはかなりイメージが違ってくるので試着して頂いて正解でした。
試着打ち合わせ中を見ていたお客様から飛び込みでショルダーバッグの作製依頼を頂きました。ありがとうございます。

画像のバッグと同じ仕様(合皮→本革)での作製依頼です。ジャケット、他バッグの作製が控えているのでそれが完成してからの開始です。




打ち合わせ中に猫が『遊んでよ』と寄ってきました。
椅子に座りながら抱き上げると太ももの上で横になりながら
私のお腹を両前足でフニフニと。
癒されます。でも爪を立てながらは痛いです。

4匹いる中でもめったになつかない猫らしく
珍しがられました。

帰ってきたら近所の猫が出迎えてくれました。
「撫でなさい」と言われているようです。
最近、猫の使いっぱしりとなりつつあります。

2015年10月14日水曜日

レザージャケット 仮縫い用ジャケット作製

裁断した生地を縫い合わせます。

 ミシンで一気に縫います。今回はサイズ確認のみなので折り返しなどは考慮していません。
襟やアームホールのカーブは問題無く合いました。革の場合は若干伸び縮みするので接着してしまえば押さえることなく縫うことができますが、生地はマチ針で留めているだけなので細かく縫い進めました。

下糸を高速で巻いてそのままのスピードで縫ってしまったときはフットコントローラーではないのでかなり焦ります。

2015年10月13日火曜日

レザージャケット 型紙作製4 生地裁断

生地で作製する前に試着して頂く日程を決めに出かけました。
打ち合わせし決定したのでそれに合わせて仮組みします。

 試着したときに色々と書き込めるよう生地は白です。本裁断では場所によって縫い代幅が違いますが仮組みなので1cm幅です。

試作専用の生地などあると思いますが薄すぎず厚すぎずの生地を選びました。
裁断して漏れがないか確認します。ひっくり返して左右共通の型紙なので忘れないようにします。縫い合わせ前に場所や位置などの情報を記入しておきます。

2015年10月12日月曜日

レザージャケット 型紙作製3 延長

型紙の肩口を仕上げます。

襟も作製し外の革部分が揃いました。腕部分が何度やっても合わなかったので左右を計測したところ1cmも長さが違っていました。これでは合いません。

型紙が少なく思われるかもしれませんが外側の革のみです。ここに内側の革、裏生地を追加します。
幅と着丈を延長します。赤い線が延長した部分です。肩は斜めになっているので延長すると段違いになります。まっすぐになるよう調整します。

外側の型紙が仮決定したので生地で作製し、お客様に試着して頂こうと思います。


2015年10月9日金曜日

レザージャケット 型紙作製2

線引きした紙を裁断します。

各部を延長しますがその前に現在の大きさがわからないといけないのでジャケットに合わせて裁断します。計測して裁断しているのに現物と合わせてみると全く合いません。

青い線が書き直した跡、赤い線が裁断を何度もやり直した跡です。身頃だけでこんな無駄に時間が掛かってしまいました。

次に控えているのは第2の壁の肩口です。
洋裁をかじった方ならわかるかもしれませんが、
単なる円ではなく波型に展開という複雑な形です。

進んでいないようで裏では水中の白鳥の足のように前進しています。

2015年10月8日木曜日

レザージャケット 型紙作製

計測をもとに型紙を起こします。

定規、服地用のカッティングスケールなどを用いて型紙を作製します。ですが、サイズ変更が壁になって思うように進みません。首周りはそのままなので下手に肩周りや胴周りを変更すると影響が出てしまいます。

何度も計算し書き直しますが合わずに「ふぅ・・・」と天井を見上げるばかりです。

バッグなどもそうですが同じようなものという注文よりフルオーダーの方が作りやすいですね。
全然進みませんが数をこなしていくしかありません。

2015年10月7日水曜日

ショルダーベルト金具交換 レザージャケット採寸

バッグのショルダーベルトの金具が壊れてしまったということで
交換です。

 左の金具がもともと付いていた金具(ナスカン)です。細すぎて怪しいなと思っていましたが予想通りとなってしまいました。もうこの金具は使いません。やはりモノ作りでは『安かろう悪かろう』が顕著に表れます。
※例外もあります。

ただ、一定の基準を超えてしまうと値段以上の価値があるのか微妙なものも増えてくるので自己判断・自己基準が重要となってきます。

 ナスカンを2個所交換し縫い合わせて完成です。ホックなどの金具で固定したいところですが編んであるので糸で縫うだけです。

希望(工業用の何十kg加重にも耐えられる金具)vs値段と格闘です。
レザージャケットの各部を採寸し、気になった個所を書き込んでいきます。お預かりしているジャケットそのままの作製ではないのでこれから試作の繰り返しですね。

2015年10月6日火曜日

レザージャケット用資材買い出し

注文を頂いたレザージャケットの資材を買いに行きました。

 お客様からお預かりしているジャケットです。このジャケットをもとに各部をサイズ変更し新規作製します。

ジャケットのオーダーは初なので緊張しますね。
 希望色はキャメルですのでそれに合わせて裏地、ファスナー資材などを揃えます。スライダーはロック式に変更します。
新宿オカダヤで裏地を選んでいるときに自分好みの生地があったので購入してしまいました。自分用の生地が一番高かったような気が・・・。

浅草橋、新宿、日暮里を回ってきました。新宿で700円/mだったものが日暮里では同じ素材で100円/mで売っていました。1/7の値段ですが、どこまでの違いでその値段差になったのでしょう?
日暮里繊維街恐るべしです。

2015年10月5日月曜日

ソファーカバー 完成 納品  バイクでベリーショートツーリング to 牛島16

マチ針で留めたら一気に縫います。

 今までロックと言っていましたが『たちめかがり押さえ』という縫い方であることが判明、その専用の金具もありました。

変更して縫うと仕上がりが違いました。説明書はよく読んでおくものです。
 縫い上げたら一番下にゴムを通します。周囲約4mに対してゴムは約3m使用しました。
 お客様のお店にあるソファーです。座面の下とパイプが繋がっているだけなので上からかぶせる形式で作ることができました。
 納品させて頂いたときにソファーにかぶさせてもらいました。多少ピッタリしすぎのような気もしますが上々です。




 ゴムを通した部分も表に出ることなくまとまりました。横の型紙は保存してあるので4m×110cm生地があれば追加作製可能です。
※ソファー幅156cm
納品がうまくいったのでそのまま牛島へ直行です。今回は特厚ではなくランチを注文しました。

Aランチでヒレ串カツとカキフライが載っています。漬け物はキュウリと白菜です。ヒレは玉ネギが一緒に揚げてあり甘みがあって美味しいです。

今日の小鉢が何だったのか気になります。