2016年3月31日木曜日

スカルリング2 焼成  イスカバー2作製開始 

焼成前に傷などを確認、細かい紙ヤスリで
表面を整えます。

 頭蓋骨に入っているヒビは彫刻刀で彫ります。皮膚に当たる箇所は角を落として丸みを出します。最終確認して焼成に入ります。
 シルバーパンで焼成します。テストピースで溶けるかどうか確認してからリング本体を置きます。

焼成した後、自然に温度が冷めるまで待ちます。形を整えてからですが、サイズ調整うまくいった気がします。
 冷めると表面が真っ白です。ルーターに金属ブラシのビットを付けて磨きます。左が冷めた状態、右が金属ブラシを掛けた状態です。

ここからビットを変えて鏡面になるまで磨いていきます。
 焼成の合間にイスカバーを進めます。型紙は依頼直後に作製してあります。猫爪の攻撃が激しいので早く仕上げなくてはいけません。

生地はお客様に用意して頂きました。
途中で肘掛けのボルトがあったり特殊な形なので背面と座面に分けて作製します。端は『断ち目かがり押さえ縫い』をしていますが、厚地用の糸を使っているので減りが極端に早いです。なんとか座面一つ縫い終わりましたが1ロール無くなりました。

糸が絡まりそうなときに止めればいいのに『あの糸を引っ張れば簡単に・・・』と止めずに左手でやろうとして失敗しました。針が爪を削って肉を切っていきました。数mmずれていれば指を縫うところでした。指先から血が出てジンジンしています。

2016年3月30日水曜日

スカルリング2 接合・削り  ピアス修理  ペンダント取り付け部分変更

乾燥させたドクロ部分にリングを付けます。

 前回と同じように1.5mm厚に伸ばしたものをドクロに付けます。付け方は多めの水+シルバーペーストです。削りと盛りを繰り返して傷や段差を無くしていきます。

もしクレイシルバー始めてみようと思う方がいらっしゃいましたらシルバーペーストを買っておいた方が後の作業が楽になります。
 ピアス修理の依頼です。手作りを購入したそうですが途中で切れてしまっています。針金(真鍮製)を使って眼鏡留めを施します。
 アップです。綺麗に留まりました。Tピンなどは0.5mmが最細でしたが真鍮製の針金が0.25からと細いのがあったので助かりました。
 ペンダントヘッドはチェーンの途中に丸カンで付いているのを外してフリーにして欲しいという依頼です。

丸カンで付いているだけなので簡単かと思っていましたがバリのようなものが内側に付いており邪魔でした。ルーターで表面に傷が付かないよう少しずつ削って整えます。
バラが付いているバチカンを見つけたのでペンダントヘッドに取り付けました。上部にCカンを付けてチェーンや革紐にぶら下げられるようにしました。

2016年3月29日火曜日

スカルリング2 作製開始  キーホルダー 作製  打ち合わせ

やはりスカルリングは作り直しです。
コツはわかったのでサクサク進めます。

 棒に付箋紙を巻いてクレイシルバーを盛ります。大体の形を作製して削り出していく工程は変わりません。宝石を留める石留め金具もこの時にはめておきます。
 上の画像からかなりドクロに近づいたことがわかります。柔らかいままだと削れないのである程度乾いたら表面を削るようにします。また、表面が完全に乾いたからといって付箋紙を外してしまうと裏側が乾いていないので割れてしますかもしれません。
乾燥時間は多めに取った方がいいです。ドライヤーでも強制乾燥できますが熱くなるのでご注意ください。
乾燥している間にキーホルダーを作ります。花の形の革が特売していたので何種類か購入、組み合わせてカシメで留めます。
花弁にはスワロフスキーを接着しました。これに金具を取り付けてキーホルダーにします。


午後は修理したバッグの納品でお出かけしました。かなり喜んで頂けて嬉しかったです。その場で新品の発注を頂きました。
ありがとうございます。

また、ペンダントトップの作製依頼も頂きましたが、総お任せという難題。頭が爆発しそうです。

ソメイヨシノもかなり咲いてきましたね。街並みが桜一色になる春らしい季節です。

2016年3月28日月曜日

バッグ リペア修理 縫い合わせ 完成

内ポケットのファスナーに取り掛かります。

 ファスナーを仮止めしした時点でポケットの袋は取り付けていません。外側を縫った後、袋の下側を仮止めして縫います。糸の処理はせず、上側を仮止めしてそのまま縫います。

両側の内ポケットが縫い終わったら輪になるよう縫います。底の仮止めは両面テープです。
 袋状に縫い上げた革を外側に仮止めし、一穴ずつ菱切りで穴を開けます。針穴を探りながらなので時間が掛かります。
 革表面が乾燥していたのでオイルを塗りこんで完成です。ただ、外側に折り癖が付いているのですぐペタンと寝てしまうのがもったいないです。
以前のバッグと比べてみました。『まぁなんということでしょう』という某テレビのテーマ曲が聞こえてくるようです。

革表面の粘りも取り除きましたし、金属表面も磨いたので長持ちすると思います。眠らせずに使ってほしいですね。

2016年3月25日金曜日

眼鏡ケース 完成  ガマ口6作製 完成  バッグ リペア修理 革裁断

眼鏡ケース用に作製した革と生地を
縫い合わせます。

 生地と縫い合わせる前に革へハトメを打ち付けます。生地も一緒に打ち付けると眼鏡を取り出すときに傷が付くかもしれないからです。
 ハトメにヒモを通してヒモ留めを縫い付けて完成です。

20×6×3cm

 眼鏡を入れてみました。出し入れは問題無いですね。ただ、強度は無いのでズボンのポケットなどに入れると破損します。
 漉きを依頼した革がまだ届かないのでガマ口を作製します。ガマ口5(2/25UP)と同じなので詳細は省略します。
 ミシンでのガマ口作製はかなり慣れました。手縫いだとプラス2時間ぐらいでしょうか。
 革が届きました。牛革ヌバックで0.6mmに漉いてもらいました。型紙どおりに裁断し、円形のパーツには芯を貼っています。
革は前のバッグからの移植です。糸はオリジナルに合わせて黄色にしました。太さはビニモ5番です。

2016年3月24日木曜日

バッグ リペア修理 型紙作製  眼鏡ケース作製開始

リペア用の革は漉きを依頼しているので
着予定は明日です。
それまでに型紙を作ります。

 内袋は解体してあるのでそれをもとに型紙を起こします。伸びなどもあるので以前の状態になるようにします。内ポケット用がかなりの広さなので革が足りるかが不安です。
 委託販売先でお客様がポーチなどを手に取るけど入れる物を悩んで買わないということが何度かあったそうです。伺ったとき目の前で見ている方がいらっしゃいましたが、購入にはなりませんでした。
「まずは目的があるもの」をなど色々とアドバイスを頂いたので、そのアドバイスどおりに作ってみようと思います。
最初は眼鏡ケースにしました。

型紙を起こして革と生地を裁断します。革は周囲を漉いてあります。下部はガマ口、上部はポーチの工程と一緒です。

ミシンで一気に縫い上げます。

オレンジ革は半裁を買ったのですが使える部分が無くなってきました。

2016年3月23日水曜日

浅草橋革買い出し  財布・バッグ リペア修理開始

午前中はバッグ修理用の革を買いに都内へ。
財布の修理も頼まれました。
修理の代名詞、あのブランドです。

 3つ折り財布です。パッと見は外も中も綺麗ですが端がやられています。
 中も合皮なので擦れには弱いですね。コバスーパーのブラウンとダークブラウンで着色、保護します。モノグラムの方(外側)はダークブラウンと似た色なのでそのまま使えますが、内側はコバスーパーの方が明るいので、ダークブラウンを少しずつ混ぜて同じ色にし塗って仕上げます。
 これもよくある例ですがヒビ割れています。外側もよく見るとヒビ割れが始まっています。小さすぎるので何もできませんが、どんどん増えると思うとブランドに何とか対処してほしい案件です。
 バッグ修理です。この内袋用に革を買いに行ってきました。外側は何の問題もありません。

このブランドはいくつか解体してきましが初めて『made in U.S.A.』を見ました。
 中はボロボロです。灰色部分は合皮ですが全体がベタベタしており、その成分が革やファスナーなどの金属部分に付着しています。

最初は合皮で内袋を作ろうと思いましたが、また同じようになって使われなくなるのは嫌なので本革で作ります。サテンなどの生地でもよさそうですね。
 革は再利用するので傷つけないよう糸を取り除いていきます。革が灰色に変わっている部分が合皮の成分が付着してしまった箇所です。というか革も金属も内側全部が灰色です。
 濡らして硬く絞った生地で合皮成分(詳細名称不明)を拭き取ります。かなり頑固でしたが何度も繰り返して綺麗にします。
全体の合皮成分の拭き取り完了しました。金属部分はルーターに布バフを取り付けて磨きました。

合皮裏は木くずのような感じで粉が落ちてきます。

2016年3月22日火曜日

ショルダーベルト作製  ビニモ置き作製

以前作製したショルダーバッグ3のお客様から
バッグ用のベルトを革で作製してほしいという依頼がありました。
お渡ししたときはポリエステル製でした。

 大好きな漉きが始まりました。1m以上の長さだと半裁などを準備しないといけませんが在庫がありません。なんとか確保した約60cm×4本を漉きます。
繋ぎ目も漉いて縫った後に両端を折り返します。繋ぎ目が出てしまうのはお客様から了承を得ています。
 ビニモ30番をセットして縫います。手縫いの場合は菱目打ちで縫い穴を開けた後に縫っていくのでかなり楽です。ガイドが無いので直線に縫えるかが重要ですが、ゆっくり縫うよりも早く縫った方が直線に縫える気がします。
 3cm幅のナスカンと線コキをセットしてカシメで留めて完成です。カシメは足短を使用しました。
 昨日の課題だった家庭用ミシン用のビニモ置き場を作製しました。ホームセンターに行き、形作られている木を準備します。斜めに立てかけるボードもありましたが値段が高い。こっちは4つで600円でした。
 棒はコンパクトになるよう固定していません。三角柱に半円を接着、それを円柱に接着するだけです。ネジは使用していないので作製時間3分、乾燥時間1時間というところでしょうか。
 ビニモを置いてみましたが重さに耐えられました。ベルトを縫う時に使用してみましたが問題無く糸が引き出されました。成功です。

しかしこの形何かに似ている・・・。
というわけでストームトルーパーを置いてみました。STARWARSで似たようなメカがありましたね。暇なときにシルバーに塗ってみますか。


お店に置かせて頂いたピアスが売れました!店内でお話を伺ったときは嬉しかったです。帰りにビール500mlを買ってお祝いです。

2016年3月21日月曜日

ボディバッグ 内側縫い合わせ 完成

帆布生地と裏生地を準備し仮縫いしておきます。

 裏返し状態になっているのでそのヘリをバイアステープ(合皮製)で包んでミシン掛けします。上下、裏ポケットなどの位置を忘れずに確認しておきます。

合皮用にスムース押さえを購入しましたが長さが合わないのか上に上がらず生地を挟むことができませんでした。

 ひっくり返しベルト類の金具を取り付けて完成です。

赤:帆布
焦茶:合皮
30×16×6cm
外ポケット×1
裏ポケット×1
コイルファスナー5号
 ベルト下部の取り付けは2か所あります。背中にクッションは入っていません。型紙は問題無いので総本革で作るのもよさそうです。万単位の価格になってしまいますが。
開いた状態です。角のカーブが大きいのでファスナーに負担が掛けることなくスライダーを開閉することができます。


糸はビニモ30番を初めて使用しました。家庭用ミシンには上糸をそのまま置いて使用できないのでどうやって置くかが課題です。DIYが必要ですね。

2016年3月18日金曜日

ルーター購入  スカルリング 磨き 完成

たまに命を吹き返しますが10秒ほど回転したら
止まってしまうルーターにサヨナラを告げて
新しいルーターを購入です。

 違うメーカーと悩みましたが今まで使っていたビットが使えることでこちらを選びました。もう片方のメーカーはパワフルな感じでしたがビット径が違うのと本体が太すぎたので細かい作業には向かないと思い断念。
 姉からノギスをもらいました。1/100まで測れるらしく閉じている状態なのに『0.03mm』と表示されています。すごい高性能です。今までのノギスはアナログで読んでいたので計測が捗ります。
 焼成したスカルを紙ヤスリと同じように研磨のビットをいくつか交換しながらルーターで磨きます。スピードが段違いです。

いぶし液に数分漬けて全体を黒くします。表面を磨くことで陰影がハッキリとして迫力が出ます。
シリコンバフや布などのビットで磨いていきます。最後はウィノールなどの磨き剤でピカピカにして石(アメジスト)をはめて爪を曲げて完成です。

思ったよりも焼成が進みすぎて号数がかなり小さくなっていましたが、叩いたり内側を削ったりしても1号分伸びたかどうかでした。円周で6mm伸ばさなくてはいけないので、無利に作業すると割れてしまうかもしれません。ここで諦めます。他の指にはめて頂くか、この指輪を販売用にして新たにお客様用を作り直しするかですね。

クレイシルバー 20g
石 アメジスト3mm×2