2017年4月28日金曜日

信玄袋(印伝調生地)2 作製・完成

印伝調生地は3枚セットで売っていたので
違う生地を使って信玄袋を作製します。

 底を正方形に近い形に変更します。底だけでなく下1/3を本革にしました。
 袋状になるように縫います。革が薄く、生地とも合わせるので糸は普通地用です。
 Pコキは釘を打ち付けて留めます。打ち付けは練習が必要ですね。ギリギリで切った釘をPコキと平らになるように金槌で平らに均します。個人的な結果ですが1mm残しだと長すぎて失敗します。
 組紐を通して完成です。

表:印伝調生地
裏:綿
14cm四方×24cm
江戸組紐
内ポケット×1(オープン)

裏地は単色にせず和柄に、組紐も金とエンジ色にしました。閉じているときは赤と黒の2色ですが、開けると毬などが顔を覗かせます。

2017年4月27日木曜日

信玄袋(印伝調生地) 作製・完成

鹿革や漆を使った本物の印伝ではありませんが
印伝調生地を店頭で見つけたので信玄袋を作ってみました。

信玄袋の意味を調べてみると
『底板があり、口が紐で括れる布製の手提げ袋』
とあります。
信玄餅が入っている袋のようなイメージですね。

 型紙を作製し、印伝調生地と裏地を裁断します。作製方法はポーチ作りと変わりません。底板用の芯はボンテックスを周囲5mm小さく切り出しました。
 印伝調生地と裏地を袋状に縫います。印伝調生地の大きさが足りず、底が取れなかったので本革を裁断、縫い合わせました。裏地も同じように袋状にします。
 両面テープで仮止めして上部を一周縫います。薄い生地なので漉く必要はありません。
 Pコキという金具(プラ製)を上部に10個打ち付け、組紐を通して完成です。

表:印伝調生地
裏:グレース水玉
22.5×18×5cm
江戸組紐
内ポケット(オープン)×1

着物や浴衣だけでなく、洋服にも合いそうですね。マチ幅を増やして底を正方形に近い形にしても粋な感じがします。
柄は戦国武将に好まれていたトンボです。

2017年4月26日水曜日

MK PLUS革教室

行ってきました、浅草橋。
酔ってきました、常磐線。

Lesson2の作製内容はキーケースです。習得内容は内外の長さが違うときにどのように作るかです。行き当たりばったりのようでちゃんと考えています。
どのように説明するのか常に考えるので脳ミソがフル回転です。

2017年4月25日火曜日

L型財布4(ロング) 縫い合わせ 完成

カードベースと本体を両面テープで仮止めします。

 型押しなのでネジ捻の跡が付きにくいです。3mm幅は大体把握できているのでその位置に菱目打ちを打ち付けます。
 カードポケットなどの位置は裏側から事前に印を付けておき、穴の位置を合わせておきます。ポニーで挟めない箇所は手持ちで縫い進めます。
 マチ部分のコバ処理をして完成です。

革:牛
糸:ビニモMBT#8
9.5×20.5×1.5cm
ファスナー エクセラレッド

中はインパクト大の赤で統一しました。コインにファスナーはありませんが、コインを入れて振ってもはみ出ることはありませんでした。

ただ、相変わらずファスナーの貼り付けが苦手です。教室での教え方、コツのつかみ方・・・う~ん。

2017年4月24日月曜日

L型財布4(ロング) 作製開始

以前、L型のロングを作ってみれば?という
助言を頂いたので作ってみます。
助言頂いてばっかりです。

 同じようなタイプはいくつか作っているので合皮などでサンプル作製しなくても大丈夫でしょう。たぶん。
 本体外側は黒の型押し、中は赤です。型紙から直に裁断していますが、カッターナイフだと刃がぶれてしまうので教室で教えるのは革に慣れてからですね。
カードポケットをカードベースに縫い付けます。 6枚か12枚か悩みましたがあっても困ることは無いと思い、12枚にしました。
カードベースが2つ、コインケースが中心に1つです。コインケースにファスナーは付けません。

2017年4月21日金曜日

コインケース8 作製・完成  ルプランジュのプリンシュー

凹凸が激しい型押し革で小物が作れないか
実験的ですがコインケースを作ります。

 型押し革の裏には革をベタ貼りしています。仕切りとマチを貼ってから縫い穴を開けます。
 ハンドプレス機でホックを打ち付けます。カシメ打ちがうまくいかないときがあるのでカシメ用のコマが欲しくなります。
 コバ処理して完成です。

革:外・馬革 中・牛革
糸:ビニモ5番
7×10×1cm

質感がハーマンオークレザーに似ていて、糸を締めると表面の色が変わります。縫っていると面白い革です。型押しではない革があれば欲しいですね。

午後、コインケースの納品にルプランジュへ行ってきました。開店1時間でシュークリームが売り切れでした・・・。すごい人気です。
1個だけ残っていたプリンシューを注文。『スプーンでつつけばふるえる黄色いソナタ』がシュークリームの間に入っています。去年も食べましたが、今年も食べられる季節がやってきました!食べ終わると幸せな気分に包まれます。


4/23に茨城県利根町の円明寺で花まつりが開催しますが、
そこにルプランジュが出店されます。
コインケースなどがこっそりと一緒に販売されるので
気になる方はご覧くださいませ。
詳しくはこちらへ。

2017年4月20日木曜日

トートバッグ7 作製・完成 マチ縫いの違い

同じ革を使ってトートバッグを作りますが
少し形が違います。

 前回は楕円になるようにしましたが、今回はマチを裏同士にして接着し縫いました。待ちのコバは接着してから本裁断して綺麗になるようにしています。
 本体、内ポケット、ハンドル×2を揃えました。ハンドルは1.5cm幅で切り揃えています。
 カシメで留めて完成です。

革:馬 型押し
糸:ビニモ5番
19×24×4cm
内ポケット オープン×1
昨日のバッグ(左)と比べてみます。大きさは同じですが、マチの構造を変えただけで印象はガラリと変わります。

構造上、縫うのが簡単なのは右です。革の色が濃いと糸の色の違いが分かり難いです。
左のマチは丸みを、右は直線にしましたが、正面から見ると曲線が出ているのは右の方です。不思議です。

2017年4月19日水曜日

トートバッグ7 作製・完成

姫路へ行って新喜皮革のセールで買った革ですが
何を作ろうか考えていて何も決まらなかったので
作りやすいトートバッグを作製します。

 キルティングのような型押し革です。傷などを避けて裁断します。
 コバは染色、磨きをしておきます。マチを仮止めして縫います。上に被せる側を先に穴を開けておき、仮止めした後に下の革に穴を貫通させます。
 内ポケットは周りを縫っただけです。スマホやデジカメを入れたらいっぱいになってしまう容量です。
 ハンドルと本体、内ポケットをカシメで留めて完成です。

革:馬 型押し
糸:ビニモ5番
19×24×4cm
内ポケット オープン×1

型押し革のヘリ漉きは難しいのでヘリは折り返ししていません。ちょっとしたお出かけに使えるよう、長財布が入る幅にしました。ショルダーベルトを付けたら散歩にも使えますね。

2017年4月18日火曜日

ポーチ9 作製・完成 ファスナーの違い

昨日とは若干違います。

 マチと本体は一体化しておらず、パーツは2分割です。縫い合わせ部分、折り返し部分は漉いています。
 カーブの部分は彫刻刀の三角で歯車のように裁断、ひっくり返すときに影響が出ないようにしました。縫い穴ギリギリにすると裂けてしまうかもしれないので間隔は勘です。教室では勘を説明できないので何mmとかを説明できるようにした方がいいですね。
 ペンケースは高さが無いのでミシンで筒状に縫うことができません。押さえるときは重ならないようにして、下を一緒に縫わないようにします。
 ファスナーエンドのような小さくて厚いパーツはミシンだと失敗しやすいので手縫いで仕上げました。

革:牛(クロム鞣し)
糸:ビニモ30番
裏地:グレース
6×10×1cm

 水色と紺の2色にしました。といっても余った革を合わせただけです。でも色で遊ぶのも面白いですよ。
ファスナーの違いです。左(赤)がコイルファスナー、→(青)が金属ファスナーです。大きさは同じ3号です。コイルはそのまま針を落としても大きな問題になりませんが、金属は縫う手前で務歯を取っておく必要があります。
耐久性が違うので作るものによってコイルとファスナーを切り替えた方がいいと思います。ただ、デザインによっては務歯よりもテープが先に破れるのもあるので、デザインも重要です。

2017年4月17日月曜日

ポーチ8 作製・完成

教室サンプル用にポーチを作ります。

 セイフティベベラで裁断した革のヘリを漉きます。気を抜くと銀面(表)に影響が出てしまうので手首を固定して引きます。こういう作業をするときはいつのまにか息が止まってますね。
 生地と革を同じように袋状に縫います。上部は折り返して仮止めしておきます。
 革と生地の間にファスナーを挟んでミシンで縫います。ファスナーは種類とサイズのみで選んだので色が合っていません。いいアクセントにはなっています。
 引き手に飾りとファスナーエンドを縫い付けて完成です。

革:牛革
糸:ビニモ30番
11×17×5cm
生地:グレース
ファスナー:コイル3号
グレース生地は光沢があるので水玉だとサイダーのようですね。水色の革で丸く作って裏地を水玉グレースにしたら可愛いのができそうです。


4/15(土)に初の1日教室開催でした。生徒さん達は慣れない作業の連続で疲れが溜まってしまったと思います。私の一つ一つの作業や行動を見て「あ~そうするんだ」と吸収していく様子を見ていると気が引きしまります。
最後に笑顔で帰られるのがすごい嬉しかったですね。
『これでなくてはダメ』という固定概念に捕らわれず、
楽しんでもらえるようにがんばります。

2017年4月14日金曜日

ショートツーリング 柏市あけぼの山チューリップ  革教室Lessonデザイン

朝、気持ちいい青空です。
予想最高気温は20度。

春の陽気に誘われるがままフラッと行ってきました。

 千葉県柏市にある『あけぼの山』。チューリップとパンジーが咲いています。桜はかなり散ってきて地面が花弁の絨毯のようになっています。15~16日はチューリップフェスティバルとノボリがあったので付近は大渋滞確定ですね。
 色によって満開だったり蕾だったりと様々ですが、間に咲いているパンジーは満開で綺麗でした。土手は菜の花が咲き乱れて春ど真ん中を実感です。
人によってはLesson1がすぐに終わってしまうのでLesson2の完成予想画像も作成しておきます。外側と内側の差が発生する場合の作製方法をメインに扱う予定です。ですのでキーケースなどは1枚革で仕上げずに裏貼り有りにします。ただ、キーケースやキーホルダーだけに限定せず、裏貼り有りであれば生徒さんが欲しい物を作製してもらいます。


今までファッションといえばバイクメインだったので数少ないお出かけするときはブーツでしたが、教室を終えると足が疲れるので新しいスニーカーを買いに行ってきました。ザ・日本人足の幅広偏平足なので今のスニーカーが全く入りません。というか横が入らないというならわかりますが、今まで28cmだったのに縦も入らなくて29cmになりました。成長・・・?

2017年4月13日木曜日

コインケース7 作製・完成  革教室Lessonデザイン

何か面白い革が無いか部屋を探していたら
箔押し革があったのでコインケースで使用します。

 貼り合わせる部分の漉き、床面とコバの処理などは今までと一緒です。マチはヤットコで曲げ癖を付けておきます。
1枚革だとフタ部分を縫う必要はありませんが裏同士の貼り合わせなので周囲を縫い合わせます。紫色の糸ですが違和感無い状態です。
 コバは染色して磨きました。

革:箔押し
糸:ビニモ#8MBT
7×10×1cm

 どれだけ使うと箔押しが剥がれてしまうのかがわからないので、自信を持って長年使えますと言えないのが・・・。負担が掛かる曲げ部分から弱くなってしまうかもしれません。
 接着剤が無くなってしまったので買い出しついでに花見です。数日遅かったらしく下の方から葉桜になってきています。

桜の花びらが散る中で走るのも風流で気持ちいいです。
昨日の教室ではどのようなものを作るかというのが言葉で説明できず、混乱させてしまったと思います。数パターン用意したので選んでもらい、そこから生徒さん自身で型紙作製をしてもらう予定です。