2017年6月30日金曜日

ダレスミニバッグ ヘリ漉き 錠前取り付け 裏地縫い

修正した型紙で革を裁断します。
いつも使う革より高いので緊張します。

 裏地に使う革を含めると最大6枚になるのでヘリを薄くしておきます。長い距離はこの向きにすると漉きやすいです。段差は漉いた角度ー45°ぐらいにして再度漉けば均すことができます。
 漉き祭り終了です。薄くし過ぎると強度が無くなるので端がゼロにならないよう適度に厚みを持たせます。
 正面に錠前を取り付けます。4本のツメを折り曲げるタイプです。本体の革と錠前の間に1枚挟んでおり、裏面は凸凹を均すためにスエードを貼りました。
 型紙に沿って裏地に使うスエードを切っていきます。刃の角度や力具合など慣れないと型紙ごと切ってしまいますが、慣れると早く裁断作業ができるので楽です。
 内ポケット上部に1.5cm幅の革を貼り付けて上下を縫います。内ポケットに貼り付けるカードポケットも忘れずに縫います。
オリジナルはよくわからない革がピロッと出ていたので、飾りなどは省きました。なるべくシンプルに使いやすくします。だんだん形ができてくると楽しくなってきます。


『ロウ引き糸は指にロウが付いて縫い難い』という声をよく聴きます。針を通して糸を引くときに革に対して直角ではなく角度を付けてしまっているのではないかと推測します。
角度を付けてしまうことで穴のヘリで糸がこすれてしまい、
ロウが落ちて指に付き汚れやすくなっているのではないでしょうか。
糸を引くときは革に対して直角に軽く引き、
締めるときに少し角度を付けるとロウが付きにくいです。
軽い力で引くと糸に針を通してしまったときや
結ばれてしまった糸のリカバリーもしやすくなります。

2017年6月29日木曜日

ダレスミニバッグ 口金革巻き作製 型紙・サンプル作製

口金を止める金具と革の準備ができたので
革巻きに取り掛かります。

 革は革漉き機で薄くしておきました。上と下(外と中?)の革の巻き方は微妙に違うので過去の作品を見ながら慎重に巻いていきます。
 デザインをもとに型紙を起こします。曲線が多いのでサンプル作製をします。
 合皮を使ってサンプル作製しました。接着は両面テープのみです。計算違いなのか口金と合わなかったので型紙を修正、合皮も合わせて裁断し、再度組み立て直しました。
 口金に巻いた革を縫い留めます。4mmピッチの菱目打ちを使っていますが、場所によってピッチ間隔を使い分けます。
口金の周囲全体を縫うのではなく、先端から数cmのみです。ネジはポンネジではなく組みネジを使う予定です。ダレス口金=ポンネジというイメージでしたが、私には使いにくい金具だったので他に使える金具が無いか色々と試してみます。

2017年6月28日水曜日

MK PLUS革教室  酔壱や 浅草橋店

革教室です。

 『このように作ってみたい』という生徒さんが起こしたデザインに対して改善点などを一緒に考えます。自分が失敗してきた内容が役立つ瞬間です(笑)。

お昼は以前教えて頂いたうどん屋さんへ。浅草橋にある『酔壱や(よいや)』で、夜はBarになるそうですが昼間は讃岐うどん店です。

『ぶっかけ地鶏タタキ・冷・大盛り』です。ほんのり暖かい地鶏のタタキが美味いです。コシのあるうどんが食べ応えあります。
ただ、量が少ないです・・・。画像は大盛りで1.5人前なので3~4人前なら楽に行けそうです。寒い季節に温かいうどんもいいですよね。次行く楽しみが増えました。

麻生様
教えて頂きありがとうございます!

2017年6月27日火曜日

ダレスミニバッグ 口金作製2  ハワイアンリボン スクエアノット編み ストラップ

アルミ材が足りなくなったので買い出しからスタートです。

 前回の計算ミスの分も含めて再計算し、アルミに書き込みます。中途半端に残ったアルミは極少ダレス用にでも使ってみます。
 事前に位置合わせ用に実寸を書いておきました。ピタリと合うと気持ちいいですね。ドリルで開けたネジ穴周辺もヤスリで均しておきます。
 ネジ穴を中心に枠を組んでみたところです。口を開けた幅も問題ありません。ハンドル取り付け穴は革と金具のどちらにするか決まっていないので決定後に開けます。
 バッグに使う革です。表面に何か塗ってあるように見えますが、そのままだそうです。この革で自分用の何かを作って経年変化を見てみたいですね。
空いた時間で編んでいたハワイアンリボンが完成しました。三角カンを使ってストラップに仕上げました。

2017年6月26日月曜日

ハワイアンリボン スクエアノット編み  ダレスミニバッグ 口金作製

忘れないようハワイアンリボンを先に
編み込みます。

3mm幅のサテンリボンを使いました。レザーレースを使えばストラップだけでなくブレスレットやネックレス、ウォレットロープなどを作ることも可能なので、覚えておくのもいい方法です。 リボン教室も面白そうです。
 デザイン画から口金のサイズを起こします。直径×円周率で円周の長さを出し、割4で各カーブの計算をします。
 15mm幅×2mm厚のアルミ棒を使います。計算した長さを油性ペンで書き写し、金属用の鋸で切断しました。鋸の刃が1.5~2mmぐらいの幅があるので線ギリギリを落とさず、若干外側を落とすようにします。
 金属用ヤスリで円を整えます。穴を開ける中心にポンチで印を付けておき、電動ドリルで穴を開けていきます。ポンネジはからくるのが面倒なので組ネジを使おうか悩み中です。
ハンドル取り付け用もネジ穴を開けました。サイズを確認します。が、計算ミスをしていたことに気付きました。ネジを組み込む穴から5cm取らなければいけなかったのに端から5cmにして穴を開けてしまったので幅が足り無くなってしまいました。各5mm足りないので作り直し決定です。
失敗した口金は自分用のバッグに使います。

2017年6月23日金曜日

ダレスミニバッグ デザイン起こし  ルプランジュのクレープ

生徒さんを通して注文を頂きました。

 お客様がお持ちのバッグと同じようなものをということなので各サイズを測っておきます。在庫の口金ではサイズが合わないので新規で作るしかありませんね。
錠前も真鍮製だと値段が跳ね上がるのでメッキ製にする予定です。
 午後、ルプランジュへ。クレープの注文可能ということだったのでイチゴ、バナナ、チョコの3種類を注文。シュークリームもいつも通り忘れていません。
バナナクレープはバナナがゴロっと入っており、生地と生クリームが一緒になって甘くて美味しいです。イチゴバナナチョコを一緒にする注文も可能だったらやってみましょう。


龍ヶ崎STEPに寄り、クラッチバッグや信玄袋、和風ポーチを納品してきました。1件だった和風ポーチの予約が4件に増えていました。売り込んで頂いて非常に助かります。
ありがとうございます。

2017年6月22日木曜日

信玄袋(印伝調生地)6・7 作製・完成

緊急の注文があったので急遽作製します。

 印伝調生地を使って信玄袋を2つ作ります。形は一緒なので同時に進めます。
 裏地に使った生地はほつれやすいので断ち目かがり押さえをしておきます。針の位置が浅いと縫い目ごと取れてしまうので位置を調整して縫います。
 外と中の袋を落とし込みという技術を使って縫い合わせます。Pコキを1袋×10個打ち付けます。


 江戸組紐を通して完成です。

表:印伝調生地
裏:綿 化学繊維
21.5×18cm
糸:
表 ビニモ30番
裏 普通地用
裏地は犬柄と花柄の2つです。和柄ではありませんが開けたらインパクト大で面白いと思います。

2017年6月21日水曜日

和風ポーチ3・4 作製・完成

他のバリエーションが欲しいということなので
印伝調生地で作製します。

 トンボと桜柄です。いつか本物の印伝を使って作ってみたいですね。ただ、10倍ほどの価格になりそうです。
 ファスナーの長さを調整します。空いている生地の幅は14cmですが上下止め金具を付けなくてはいけないので、そこからさらに8mm短くします。
本体にファスナーを縫い付けた後、もう1枚の本体を仮止めします。Dカンもこのときに忘れずに仮止めしておきます。
 本体の周囲が縫い終わった状態です。裏地は付けないので、このままひっくり返します。
引き手を付けて完成です。

表:印伝調生地
21×14cm
ファスナー3号 金属


江戸組紐を買いにホームセンターへ行ったら棚卸のため休業。昼飯用にパンでも買って帰るかと行ったら定休日。コンビニでチキンでも買うかと行ったら閉店。
雨の中、ドライブして終わりました。

2017年6月20日火曜日

クラッチバッグ 作製・完成

前に緑のバッグを作ったのですが
不評だったのでリベンジです。

龍ヶ崎STEPでお客様が緑のバッグを見ながら
「横にA4が入るサイズがあれば・・・」という
声があったという話を頂戴したので
クラッチバッグを作製します。

 早速昨日買った革と生地を使います。クラッチバッグのような形にはファスナーポケットが使いにくかったので今回はオープンポケットのみです。
 ポケットのフチにバイアステープを使います。水色の生地に山吹色のバイアステープでさわやかなイメージになりました。
 普通地の糸からビニモ8番に変えて袋状に縫い終わってから気付きました。ロゴを縫い付けていない・・・。変なシワが入らないよう袋状のままで縫い穴を探りながら縫い進めます。思ったよりも時間が掛かりました。
 革と裏地の上部を合わせてグルリと一周縫います。2mm幅の両面テープでは粘着力が弱いので5mm幅に変更しました。

小判飾り持手を取り付けます。
 各部確認して完成です。

革:山羊
生地:グレース
糸:ビニモ8番 30番
33×32cm
オープンポケット×2 
 中はシンプルです。バイアステープがいいアクセントになっています。
少し革が厚いので折り畳みにくいです。型押しの形式上、薄くすることができないのでこの薄さが限界ですね。薄すぎたり柔らかすぎると形を維持できないのでどの革を選べばいいのか判断が難しいところです。

2017年6月19日月曜日

浅草・蔵前・浅草橋 買い出し

革を買いに行ってきました。

生徒さんに教えて頂いたお店へ行くのに
浅草駅で降りて北上します。
知らない店を教えて頂くのでかなり助かります。

今日は打ち合わせなどが控えていないのでゆっくり店内を見学します。トカゲの型押しと金の箔押しを購入しました。
他にヌメ革も必要だったので他店で見ていると『インポートレザー』という革が丸まっていました。広げさせてもらい見ていると「LVで使われている革と一緒です。」と。2人の店員さんに言われたので一押しの革なのでしょう。漉きと発送を依頼したので届いたら早速使ってみます。


合羽橋を通り、蔵前の金具屋を数店舗見て更に浅草橋まで南下。
裏地用の生地が欲しかったのでMK様に寄りグレース生地を購入しました。

昼頃のぶらりということもあって陽射しと照り返しが強く、
スタミナがドンドン削られていきましたがメロンソーダで復活です。

2017年6月16日金曜日

ショルダーバッグ13 裏地作製 本体縫い合わせ 完成

裁断しておいた生地を縫い合わせます。

 山吹色のバイアステープを使ってポケットのフチを包みます。端から繊維1~2本の位置へ針を落とします。
 糸もバイアステープに合わせたので黒生地だと危険な色の組み合わせです。どうすれば失敗するのか何度も経験したので格段に失敗数は少なくなりました。
 これで外の袋と中の袋が揃いました。袋の上部に両面テープを貼り、中に入れて仮止めします。縫っているときにテープの粘着質が付かないよう、縫い位置からテープを離しています。
 ファスナー部分には穴が開いていないので仮止めしてから菱切りで穴を貫通させます。周囲を2回に分けて縫います。
 ファスナー引き手に飾りを付けて完成です。

革:馬
裏地:グレース ストライプ
糸:ビニモ5番
ファスナー:金属3号
32×24×7cm
 勝手に開くことが無いようスライダーはロック式です。エクセラなので滑らかに動きます。
玉縁芯を入れずにパイピングを作りましたが、案外うまくいきました。カーブでも潰れていません。ただ、使い込んでいくと潰れる可能性はありますね。