2015年6月30日火曜日

2つ折り財布 型紙作製  ポテトチップスもも味

描きだしたデザインをもとに型紙を起こします。
 
小銭入れ部分全体をBOXにしていいのか、カードの仕切りを縫い付けるのに何ミリ幅がいいのかなど詰めていたら全然型紙が進んでいませんでした。BOXのマチのヘリ返す幅など組み立てた時のことを考えると現実逃避したくなります。

1㎜違うと後の作業に影響が出るので何度も確認します。

気分転換で気になっていたポテトチップスのもも味を食べます。香りは・・・もも?味は・・・もも?という感じでした。酒の肴などには合わなそうです。

次はバナナ味を開けようと思います(笑)。

2015年6月29日月曜日

2つ折り財布 作製開始  バイクでベリーショートツーリング to 牛島13

財布の作製依頼です。

 2つ折り財布で小銭入れがBOXタイプです。BOXタイプの小銭入れだけなら過去に作ったことはありますが、財布に取り入れたことはありません。内生地を付けなければBOX作って財布に縫い付ければいいのですが、そんな単純でいいのか悩みます。

内容
・小銭入れ BOXタイプ
・札入れ 2ヵ所
・カードポケット 4~5ヶ所
・外革 ワニ型押し牛革(ワインレッド)
・中革 牛革(ナチュラル)
・糸の色 赤

色々と描いて頭の中で組み立てて設計してからサンプル作製に取り掛かります。

今日はお客様へ出来上がった商品を渡しに出かけてきました。お客様へバッグなどを渡したあと、牛島へベルトを渡しに。特厚注文して待ちます。

今日の小鉢はポテトサラダでした。食べるとポテトと野菜以外に何か入っている?とよく見たらマカロニでした。食感が面白く美味しかったです。季節によって漬物、小鉢、果物を変えていくという大変さは凄いです。豚肉も季節で変化するということで楽しみの一つですね。

ベルトは着る物によってサイズが多少変わるのでサイズを測っていたとしても穴が合うか不安でした。喜んで頂き、ありがとうございます。

2015年6月26日金曜日

財布 リペア 内側貼り替え

某ブランドの財布のリペア依頼です。

 パッと見た感じは綺麗ですが細部をよく見ると使い込んでるのがわかります。
・コバの塗料割れ
・糸のほつれ
・表面のヒビ
・裏面のヒビ・擦れ
・札入れ部分内側の擦れ

今回は『糸のほつれ』と『札入れ部分内側の擦れ』の修理ということで貼り替えを行います。2つ折りなので折れ曲がって札に常に触れる箇所が多く擦れています。
 糸をほどき、本体と札入れ部分に分けます。小銭入れはいじらないので糸はほどきません。
 札入れ部分の上部の糸をほどき、さらに分解します。接着剤で貼られているので無理に力を入れないよう慎重に行います。
0.5mmに漉いてあるヤギ革を裏貼りに使用します。合皮でもいいのですが、擦れなどが再度発生することを考えると本革にした方がいいと思い変更しました。柔らかく伸びがいいので裏貼りなどにピッタリです。上部を#8ビニモで縫い合わせたら本体と合わせて、ビニモ5番で本体周囲を縫います。

ミシンは上糸と下糸に分かれているので上下で色を分けられますが、手縫いは1本の糸で縫うため糸の色は1色です。本体外側の色が目立つため、本体側の糸の色は茶色で統一しました。あとはコバなどをコバスーパーなどで処理して完了です。

バッグや財布に合皮が使われていることが多いのですが、使用している方がそれを知らないことが多いように見受けられます。「○○(某ブランド)だから革でしょ」という方もいらっしゃいます。特に財布のホックが付いているベロ部分などのように頻繁に曲げ伸ばしする部分はよくヒビ割れます。裏面などは貼り替えれば済みますが、表のヒビ割れなどは対応できませんのでご了承願います。合皮は作る側にとって仕入れなどが安く済んだり作業しやすいという利点がありますが、一つの財布やバッグを長年使う方にとっては向かないかもしれませんね。

2015年6月25日木曜日

バッグ5 リペア ファスナー追加 ショルダーベルト金具作製

バッグへのファスナー縫い付けと
ショルダーベルト追加の依頼です。

 もとのバッグの開閉はマグネットでしたが、閉めた時に隙間が多すぎるということでしたのでファスナーの縫い付けをします。

ショルダーベルト取り付け用の金具が無いのでその金具も作製、ショルダーベルト本体も追加します。
 ファスナーエンド部の革を切り出して漉きます。革はバッグと似た革を探しました。端から1.5cmを漉き、ヘリを折り返します。
 長さ調整したファスナーエンドを革で挟みます。ファスナーはバッグに合わせて茶色にしました。

 ショルダーベルト取り付け部分です。カシメで留めるだけのシンプル構造です。ファスナーを縫い付けた後だとカシメが打ちにくい可能性があったので先に打ち付けます。
 もともと縫われていたミシン糸を丁寧にほどき、ファスナーを両面テープ(2mm幅)で仮止めしてビニモ5番で縫います。すでにミシンにより縫い目が空いているのでその縫い目に合わせます。生地が切れてしまうかもしれないのでファスナーテープには菱目打ちや菱切りなどで穴は開けません。
ファスナーの引き手に革の取っ手を追加して完成です。勝手に開かないようスライダーはロック式です。

暑い中、ショルダーベルトを買いにバイクで出かけたのですが生地などを購入、帰宅し、さぁてやるかというときに気付きました。ショルダーベルト買っていない・・・。

2015年6月24日水曜日

ハワイアンリボンによるショルダーベルト作製

ショルダーベルト交換の依頼です。
ハワイアンリボン+延長という内容です。

 お客様の希望で蛍光グリーンと黒でのブレード編みです。どのくらいの長さが必要になるか判断できないときにはロールから直に編んでいきます。ただ、スクエアなどの編み方だと絡まりやすいので要注意です。
 このポーチ(?)のショルダーベルトを交換します。お客様は携帯入れとして使用していますが長さが短いということでの延長依頼です。糸を解いて付いていたベルトを外します。海外製なのか縫いが荒いです。
革用ではなく生地用の糸で縫いました。ベルトは25cm延長し約120cmとしました。調整用の金具などはありません。



2015年6月23日火曜日

ベルト完成

2回に分けて縫ったベルトのコバを処理します。
貼り合わせた接着剤などをヤスリで処理し、
角をヘリ落としで滑らかにします。

コバは2~3度磨きを繰り返して段差などをなくします。
一度ぐらいではツヤ無し状態ですが続けて磨くと
ツヤ無しからツヤ有りへと変化します。

 バックルは男女関係なく合いそうです。日暮里の店で見つけましたが、一つしかなく貴重な出会いです。
 バックルが取り外しできるようジャンパーホックを打ち付けました。厚みと幅があるので女性用ジーンズなどのベルトループに重なった部分がうまく通るのか不安です。
バックルをセットしてホックを留めて完成です。バックルのピンがかなり角度があるので少し締めにくいです。

ピン用の穴は円ではなく、しずく型で抜きました。円よりも多少使いやすくなったと思います。

2015年6月22日月曜日

ベルト作製開始  SUNTORY Foresty試飲

革が届いたので作製開始です。

 厚さは1.8mmで漉いてもらいました。貼り合わせると厚みが倍になるので厚すぎるような感じがしますが、がっしりとベルトを締めたいということでしたので問題ありません。幅は4cmです。
 端から3mmの位置に菱目打ち(4mm)で縫い穴を開けます。力を入れすぎると穴が広がりすぎてしまうのでギリギリ開くところまでにします。
 ポニーで挟んで縫います。糸はビニモ5番の青です。ヘリなどに糸を掛けないので縫い初めは2重にしません。調子に乗ってくると針を通す順番を間違えるので何回か通したら問題無いか確認します。
たまに発生する食べてみたコーナーです。
今回は木村文乃がCMしているSUNTORY Forestyです。アルコールが薄いレモンサワーという味でしょうか。甘みはそんなに無いので後味スッキリです。120円前後なので自販機でジュース買うより得ですね。昼間に木の下のベンチでサンドイッチ(少し高級な)を片手にというのが合うかもしれません。アルコールと思ってしまうと物足りない感じですがノンアルコールなので納得です。

CMで木村文乃が一度目線を合わせてからずらして近寄ってくるシーンに毎回やられます。
・:*:・(´∀`)旦フォレフォレ♪・:*:・

2015年6月19日金曜日

菱目の間隔と縫い糸について2  丸型ヘリ定規試用

漉き依頼の革が来るまで縫い目の間隔と糸をUPします。
前回UPしたのは2014年9月24日でしたので糸の追加もあります。

 上から3mm、4mm、5mm幅で10穴ずつ開けています。糸は上から#8、5号、0号です。

5号と0号に関しては前回UPしたので説明は省き、#8を中心に考察します。#8は糸が細いので3mmだとミシン目に近い状態です。4mmではギリギリ、5mmだと明らかに穴が目立ちすぎてしまいます。カードケースや財布など小物には向いていますが、サドルバッグのように大きな物には向いていないかもしれません。たまに細すぎる糸でミシン縫いされた財布やバッグを見かけますが寿命短いんだろうなと思ってしまいます。

 横から見ると0号がかなり浮いているのがわかります。グルーバーなどで縫い溝を彫れば目立たなくなりそうですが5号だと彫った溝の方が目立ってしまいます。


気になっていた工具です。丸型ヘリ定規といい、型紙に沿って+数㎜で線が書けます。

今まで折り返しや菊寄せなどをする場合、本体と折り返す部分の型紙を作っていたのですが本体の型紙を作成して革に書いた後にヘリ定規を使えば折り返す型紙は作らなくてよくなるので手間がかなり省けます。ただ、型紙に押し付けつつ書くので、柔らかい革や紙などに沿って書くのは向きません。
左から5mm、7㎜、10㎜幅です。わかりやすく型紙に沿ってボールペンで書きました。まだ使いこなせていませんが慣れれば便利かと思います。

中心の穴にロウ引き糸を通して、付きすぎているロウを落とすのもいいですね。

2015年6月18日木曜日

ラウンドファスナーショートウォレット ファスナー縫い合わせ 完成

ファスナーを縫い合わせます。

 ファスナーを仮止めしますが、ゴムノリなどの弱粘着ではなくダイアボンドのように強粘着を選びます。ファスナー周囲と財布周囲に塗り、乾かして圧着します。

縫い穴を開けておいた外側の革と縫い合わせていきます。スライダー側から縫っていくと比較的処理がしやすくなります。
 ファスナーの引き手です。2重リングに革を貼り合わせた単純な作りです。スライダーに引っ掛けて口金つぶしで挟んで完成です。
 角でスライダーが引っ掛かることがなく、スムーズに進みます。コンパクトにしたつもりでしたが普通の2つ折り財布とサイズが変わらないですね。
小銭、カード(+札)入れとシンプルな作りです。カード入れより小銭入れの方のマチを広くして開くようにして取り出しやすくしています。

2015年6月17日水曜日

ラウンドファスナーショートウォレット 中身縫い合わせ  写真をパズルに

ウォレットを仕上げる前にベルトの仕入れに出かけます。
長いベルトに使える革サイズとピンバックルが目的です。
日暮里で降り、『and Leather』へ向かいます。

運良く長いサイズで裁断された芯染めの革が見つかりました。
漉きの厚さなどを店員さんに相談、漉きと発送をお願いしました。
また、この辺りでバックルなどが売っている店を伺ったところ、
道を挟んだ向かい側に青い雨よけ(庇?)の店(店名不明)と
『BINE』という店を紹介して頂きました。

青い店はベルト専門店らしくバックルの品揃えが多く、
またバックルがセットされているベルトの種類も豊富でした。
目的のピンバックルはここで購入できました。

BINEは話好きな店員さん(?)がおり金具に付いて
色々と話を伺うことができました。
コンチョや抜き型、刻印なども特注できるということで
通う率が高くなりそうです。
また、金具の発注は工場と直結できるものもあるそうなので
大量発注などあれば発注もありですね。
サンプル販売の一点ものの金具が誘惑してきます。

乗り物酔いが激しい私にとって浅草橋に行かなくて
済むのは大助かりです。

 帰りの北千住で降りて東急ハンズへ。前から気になっていた画像データからパズルができる機械です。丸井7階ではなく、5階のスマイルハンズの中にあります。

タッチパネルに従ってカードでデータを読み込ませて300円払ってしばらく待つと完成です。
 54ピースです。周囲1cmは枠ですが、全面に印刷されるので配置に神経を使わなくてもいいですね。ただ、顔のパーツがパズルの切れ目に入ると思ったのと違うイメージになるかもしれません。
 浅草橋に行かなくて済んだので思ったより早く帰宅できました。ウォレットを進めます。裁断した革を漉きやコバ処理をして接着、縫います。
 小銭入れとカード入れの場所でマチ幅を変えています。メインで使用する予定ではないので最低限の量が入れられればOKです。
ファスナーは同じサイズで違う色があったので遊びました。ファスナーを自分で調整できるようになるとこのように遊べるので楽しいですね。

2015年6月16日火曜日

ラウンドファスナーショートウォレット 作製開始  紅の豚・栓抜き

ラウンドファスナーショートウォレットを作ります。

 札、カードなど最低限の枚数を入れて済むようにコンパクトです。この財布自体をラウンドファスナーにしようと思ったので小銭入れのファスナーは省きました。

コンパクトを目指すならラウンドファスナータイプは向きませんが、ラウンドでファスナーを縫い付けるのが苦手なので回数をこなす意味も含めてラウンドタイプにしています。


 刻印を打刻しました。綺麗に打ててます。失敗できないので一回一回が緊張します。

先週末から風邪気味でボーッとしているので設計がうまくいっているか微妙です。
新着商品ということでつい「ポチッとな」をした商品が届きました。深夜の通販サイトは恐ろしいです。

紅の豚の栓抜きですが、瓶などは飲まないので何に使いましょう?使用例などではキーホルダーですが、バイクのキーに付けると傷だらけになってしまいますね。

尾翼の赤い塗料の流し込みが間違っているように見えます。手が空いたときに直しますか。

2015年6月15日月曜日

バッグ4 塗装 一部修理

約3年前に作製したバッグの塗装を頼まれました。

データを見ると作製は2012年9月となっていました。長い間ありがとうございます。

ファスナーやマグネットなどをマスキングテープで覆い、染めQのレッドで塗装します。擦れや傷が目立ちましたが、色と艶は取り戻せたような感じです。ただ、濃い色の色移りは隠せませんでした。
 作製途中の画像です。同じ革でカンを付けてショルダーベルトを取り付けていましたが、1㎜の薄さで作ったため重さに耐えきれず変形してしまいました。
 バッグ本体に対して斜めに力が加わって変形してしまったことがわかります。赤ちゃん用の荷物は重いんですね。
 タンニン鞣しの硬い革でDカン取り付け部を作製、Dカンは金属製です。ショルダーベルトの力が分散されるようDカンを選択しました。

残念ながら塗装後の写真を撮り忘れてしまったので塗装完了の写真はありません。



2015年6月12日金曜日

バッグ3 リペア ファスナー交換完了  バッグ2 革貼り

中の袋を縫いこみます。

 本体のミシン穴と中の袋のミシン穴に合わせて針を通します。1つ1つ確認しながらなのでかなり時間がかかってしまいました。ミシン穴が小さいので針を通す親指と人差し指も激痛でした。
 引き手の移植です。引き手を入れて『口金つぶし』で留めます。工具で金具などを挟むときは傷が付かないよう革などで保護します。

スムーズに動くことを確認して完成です。ファスナーを開閉するときにバッグの形状に合わせて手を動かす人は少なく、大体の方が一直線に引くと思います。真ん中がへこんでいる形状のバッグなので、引っ張る力がテープの真ん中あたりでかなりの負担が掛かります。またテープ部分が擦れるかもしれませんね。

 バッグ2でリペアしていたバッグです。Gのマークや十字架など色々考えましたが、結局はシンプルなのが一番かと。
 革を裁断、周囲を漉きます。ベルト作製と同じ革です。この革は硬いわけではないのですが刃がすぐ切れなくなります。刃泣かせです。
強力な接着剤で圧着して完成です。縫うにはバッグを全部ばらす必要があったので貼り付けにしました。

これでリペアは全部完了です。バッグの構造を知る上で勉強になりました。