2016年9月5日月曜日

ハンドバッグ 修理

先週お預かりしたバッグを修理します。

 土日でバッグの質感に合う合皮を探しました。切断面が外に見えないよう、端を中心に折り曲げておきます。伸び防止にクロス補強テープを貼り、2つ重ねてミシンで縫います。


 上2本が付いていたハンドル、下2本が新規作製したハンドルです。状態は一目瞭然です。
 内ポケットも新規作製しました。オリジナルに合わせてブランドバッグには珍しいビスロンファスナーを使用しました。ブランドバッグはだいたい金属かコイルのイメージがあります。

ブランドロゴも移動、縫い目に合わせてミシンの針を落としています。
本体合皮自体の耐久性が落ちているため、無理に糸を全部ほどくことはせず、必要な部分のみ糸を取り除きました。ミシンの送りなどで傷つく可能性もあるのでハンドルと内ポケットは手縫いです。
底板もボロボロでしたが本体に縫い合わされて外せなかったので 上から貼るタイプにしました。ボンテックスに両面粘着シートを全面に貼り、合皮を貼り合わせて周囲を折り曲げます。

裏面に強力な両面テープを貼り、バッグの底面に貼り合わせました。
 かなり変わりました。白がまぶしく感じます。
ハンドルや内ポケットを縫い付ける前に全体の掃除を行いました。一つ一つの透明部分のホコリや汚れを拭いて綺麗にします。黄ばみは取れませんでした。

角など擦れている箇所などはコバスーパーで塗装しました。

時間があったので完成後に納品しに行きました。ハンドルなど違和感がないぐらいの出来だとお客様に喜んで頂きました。

今回はうまく修理できましたが、
長年使うものなら合皮よりも本革をお勧めします。
ただ、保管状況によっては型崩れや
カビなどが発生するので要注意です。
使って頂くのが一番ですね。

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