2018年4月12日木曜日

コインケース(印伝調生地) 作製・完成

お客様がお持ちだったものと同じものを作る依頼です。

 実物があるのでそのまま計測して型紙を起こします。周囲は折り返してあるのでその分も忘れずに測ります。

生地だけだと薄すぎるのでホックの間にスペーサーを挟んでハンドプレス機で打ちつけます。トンボが細かすぎて中心が分からなくなります。

内側は合皮です。接着シートが付いている合皮は近所では売っていないので新宿まで行ってきました。よく見ると隠し(?)ポケット用の合皮も貼ってあります。
本物の印伝だと漆が剥がれるなどヘリ返しがしにくいので生地の方が作りやすいですね。

ヘリ留め、ヘリホックを取り付けて完成です。

表:印伝調生地
裏:合皮
11×8cm

上下がヘリ留めされていますが、中心が観音開きのように開きます。また、ヘリ留めの真下が隠しポケットのようになっており、上下どちらからも入れられるようになっています。
個人的には周囲を縫って合皮が剥がれないようにしたいのですが、オリジナルに合わせるのでそのままです。

左が作製したもの、右がオリジナルです。お客様の知り合い(?)から買った(もらった?)ようなよく分からない経歴で、構造などもよく見なければどこがどうなっているか分かりませんでした。
何度か頭の中で格闘して何とか答えを導き出しました。トンボの大きさが違っていますが・・・うん、いいでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿