2014年9月24日水曜日

菱目の間隔と縫い糸について

手縫いのメリットとして糸が切れた時に
ほどけにくいというのがあります。

ですが手縫いの一番の魅力は縫い目だと思います。
もちろん強度なども関係してきますが、今回は置いておきます。

ここで縫う時の穴の間隔と糸の太さを説明します。
ブログの中でたまに『0番』や『5番』といった言葉が出てきます。
これは糸の太さを表します。
様々な規定はありますが、単純に0番が一番太く
数字が大きくなるごとに細くなっていきます。

赤の『 { 』で区別しており、上から3mm、4mm、5mm間隔で穴を開け、それぞれの糸で縫っています。

※ビニモ5番とスーパースムース糸、ビニモ0番とスムース糸が大体同じ太さです。


ビニモ5番では3~4mmで綺麗に縫い目が出ますが、
5mmだと糸の細さが目立ちます。

逆にビニモ0番では糸が3mmで点のようになってしまいます。
4~5mmで綺麗に縫い目が出ます。

ただ、力のかかる箇所に3mmの間隔で縫ってしまうと
革自体が切手のように縫い目から切れるときがあります。
特に柔らかい革だとそれが顕著に表れるので
革の種類や経験によって使い分けています。

○スムース糸のズーム
縒りではなく編んであります。

切れにくく擦り切れる危険も低いですが
10mで400円と高めです。

○ビニモのズーム
細い糸が縒ってあります。

色の種類がたくさんあり、革と組み合わせて遊ぶことができます。
90mで1,000円ぐらいです。







また、ビニモはポリエステル素材なので工業用の糸も使えるかと試したこともあります。
建築現場などで使われているピンクや黄色の蛍光色の糸です。※水糸といいます。
縫うように作られていないので縫っていると縒りがほどけてしまいますが
ビニモと同じように縫うことができました。
しかも300m近くあって300円ぐらいと安いです。

塗料用のヘラは100円未満と安く糊付けに使えるので
ホームセンターで素材探しをするのも手ですね。

縫い穴の間隔と糸の太さは好みになると思いますので
ここはこの縫い目でというリクエストがありましたら
そのように対応致します。
もちろん麻糸も使用します。

革に目が行きやすいですが糸で遊ぶのも面白いです。

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